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プレミア4連覇のマンCがトロフィー・ツアーを実施 来日のOBライト・フィリップス氏が三笘薫を語る 3度目の日本は「ホスピタリティが素晴らしい」

元イングランド代表MFとして活躍したショーン・ライト=フィリップス氏が『マンチェスター・シティ トロフィーツアー』のため来日し、都内で取材に応じた。昨季史上初の4連覇を達成した王者マンCの強さについて言及したほか、かつては2部に所属していたクラブが栄光をつかむまでの要因や、男女多くの選手が各クラブに所属する日本人選手やライバルクラブについてなど、2000年代のプレミアを盛り上げたOBが私見を語った。※トップ画像/(C)U-NEXT

Icône 30716468 1048529728619366 8600243217885036544 nYoshitaka Imoto | 2024/09/19

ファンへの理解が進むマンCの歴史

ーー日本にもシティのファンがたくさんいると思うが、そのあたりの熱はどう思っていますか?

最高だと思っています。とくに新しいファンもチームに関して昔の状況も理解してくれていて、知らなくてもリサーチをしっかりしてくれる。チームを長い目で観てくれているので、すごく嬉しいなと思います。

ーーライバルチームに日本人選手がたくさんいますが注目選手は?

三笘薫選手は大好きで、彼がプレーするのを観るのはとても好きです。いろいろな昔の選手も思い出させてくれます。あと、長谷川唯選手は本当に美しいプレーをするので、彼女も好きな選手です。

ーー昔の選手では誰を思い出しますか?

特定の選手というよりは試合の様子を思い出させてくれるというか、今(の時代)はリンクすることを大事にしていてパスをつないでシュートへという感じですが、以前はもっとスター選手がドリブルで進んで入れていくというシーンが多かったです。三笘選手はそれを思い出させてくれます。

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(C)via Getty Images

マンCに欲しい日本人選手は?

ーーご自身もドリブラーとして活躍した中で三笘選手のドリブラーとしてすごい点は?

(観客が)席から落ちてしまうようなワクワクをもたらしてくれるのが彼の魅力だと思ってます。私自身もそうですが、最終的な目的はエンターテイナーだと思っていて、ファンを楽しませる立場が選手たちだと思っています。なので、誰にも悪影響をもたらさずにファンに対して楽しませていく。それを三笘選手は見事にやっていて、彼がボールを受けると全員が身を乗り出して観てしまう。何かすごいことが起きるんじゃないかという思いにさせてくれる選手です。

ーーシティの女子チームに長谷川唯選手以外にも3人入って4人になりました。シティとしても日本市場や選手に注目していますか?

正直なところまだ全員の選手がプレーするところは観られていなくて残念なんですが、皆さんが長谷川選手みたいな大活躍をしてくれればまたシティを優勝へと導いてくれると思うのでそれは大歓迎です。

ーー男子チームでシティに加入してほしい日本人選手はいますか?

今は間違いなく三笘選手ですね。(ジェレミー・)ドク選手とサビーニョ選手がいるので今は難しいかもしれないですが、彼らが入るまでは三笘選手かなと思っていました。

5連覇に向けては視界良好

ーー現役時代は2部でプレーすることもありました。ここまでチームが強くなってることにはどう思いますか?

今まで来てくれた監督、コーチ陣が違う持ち味を持っていて、それぞれが相乗効果でどんどん上げて来てくれて選手たちが入って来て、積み上げてきたのが力としてあるのかなと思います。そこにペップ(ジョゼップ・グアルディオラ)監督が入ってきて、今は11人丸ごとチームを変えるということをしなくても、それまで積み上げてきた強さがあると思います。

ーーこの2年間優勝を争っているアーセナルとの試合がありますが、ビッグマッチについてはどう思ってますか?

今までのアーセナルの試合を観ていると少し守りに入っているような雰囲気があってあまり冒険しないかなと様子を伺っています。なのでそこは私たちが捉えていければと思います。(マルティン・)ウーデゴール選手が今はいないので、それも私たちにとってはいけると思えるんじゃないかと思います。今回ポイントをとれれば負けなしで進んでいけるんじゃないかなと思いますし、今後も対アーセナルに対しては期待できると思っています。

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(C)U-NEXT

日本人選手移籍は「自ら勝ち取った」

ーー優勝を警戒している対抗馬はアーセナル以外にもいますか?

いつものチームではあるんですがアーセナル、リバプールあたりかなと思います。しっかり強い選手たちを獲得しているので、あとは(ほかのチームが)どうなるかというところです。

ーーイングランド1部から3部まで日本人選手が14人います。今年の夏に急増した要因はありますか?またそれが今後の日本につながる部分はありますか?

まずイングランドに、チャンピオンシップを含めてベストの選手が集まっている現状があるなかで、正直日本人選手たち自らで勝ち取ったものだと思っています。日本人選手が世界的な大会の場で日本代表たちがしっかり成績を残して活躍してくれているからこそイングランドがそれをほしいと思って獲得しているに過ぎないです。

日本に対しての影響は若い選手たちがそこを目指すようになるんじゃないかということです。昔は難しかったかもしれないですけど、今は先輩たちがいるので自分たちもというふうに日本もなっていくんじゃないかと思います。

ーー今季のマンチェスター・シティのなかで注目している選手は?

サビーニョ選手です。チェルシー戦ではレフトバックがいたのにまるでいないかのような活躍を見せてくれました。このままいってくれれば最高の選手になるんじゃないかと思います。

ーーチャンピオンズリーグも狙えるチーム力のなかでスペインのレアル・マドリードのようなチームをどう思いますか?

レアル・マドリードはいつでも強いチームなんですけど、チームとしての強さは私たちの方が強いのかなと思っています。でも彼らは勝ち方を知っているところに強みがあって、彼らにとってうまくいってない時に勝ちにいける戦力がありますが、私たちは自分たちの強みを信じて一つひとつ着実にこなしていくことかなと思います。

ファンにトロフィーをお披露目&観戦会も実施

9月12日から15日にかけては都内で「マンチェスター・シティ プレミアリーグ4連覇トロフィー・ツアー」が行われ、マンチェスター・シティが獲得したプレミアリーグ、クラブ・ワールドカップ、コミュニティ・シールドのトロフィーが展示された。また、渋谷ストリームホールではシティがブレントフォードと戦った第4節(日本時間14日)の無料観戦イベントも実施され、集まったファンがクラブのレジェンドであるライト=フィリップス氏と交流した。

※取材協力:FGSグローバル

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(C)マンチェスター・シティ

ーー今回で3度目の来日ですが、日本に何度も戻って来る理由は?

日本の人は温かく、ホスピタリティが素晴らしいです。別の故郷に帰ってきたような気持ちにさせてくれます。日本に帰ってくる理由はたくさんあります。そして、来日の度に日本におけるマンチェスター・シティのファンが拡大していることにとても感動しています。

ーー4連覇トロフィー・ツアー(エティハド航空提供)では、PUMAとコラボレーションしてノエル・ギャラガーとコラボレーションしたDEFINITELY CITY KITを発売しました。EAはファンイベントで「EA SPORTSTM FC 24」をプレイする機会をファンに提供しました。今回のトロフィー・ツアーを振り返って、いかがですか?

多くの素晴らしいファンイベントを訪れて、子どもたちが楽しそうにプレイしている様子を見ることができ、さらに彼らと一緒に時間を過ごせたことがとても嬉しいです。マンチェスター・シティが世界各国を訪れ、ファンがイベントに来てくれて選手との交流や、実際のトロフィーを見れるような機会を提供することはとても重要なことです。これはマンチェスター・シティがいつも応援してくれるファンにできる恩返しであると考えています。

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(C)マンチェスター・シティ

ーー公式サポータークラブは前年比177%増となりました。日本で多くのファンを見るのは素晴らしいことですね。

驚くべきことですし、とても素晴らしいと思っています。日本には昔からファンがいましたが、私が来日を重ねるごとにその成長ぶりとシティに対するファンの熱狂ぶりを目のあたりにしてきました。特に、親子代々のファンを多く見かけます。親がマンチェスター・シティのファンだから子どももファンになってくれる。それにより、多くの世代に渡って生涯ファンとなってくれる人が増えることを喜ばしく思い、とても感動しています。

ーー日本のファンの皆に一言お願いします。

日本のサポーターが成長し続け、新しいサポーターも増え、マンチェスター・シティを応援し続けてくれることを心から望んでいます。日本の皆さん、今回も素晴らしいトロフィー・ツアーをありがとうございました。

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(C)マンチェスター・シティ