福岡ソフトバンクホークスドラフト1位/【村上泰斗(むらかみたいと)】神戸弘陵高校
神戸弘陵高校の村上泰斗投手は、福岡ソフトバンクホークスにドラフト1位で指名された。※イラスト/vaguely
Profil
名前村上泰斗(むらかみ・たいと)
ポジション:lanceur
投打:右投げ右打ち
出身:兵庫県
生年月日:2007年2月20日
身長/体重:180cm/73kg
経歴:白金小(白金メッツ)ー猪名川中(箕面ボーイズ)ー神戸弘陵高校
選手としての特徴
180cm73kgという細身の身体から、打者の手元で伸びる最速153㎞のストレートを繰り出す高校生屈指の剛腕。ストレートの平均回転数は2500rpmと、プロの平均2200rpmをも上回る数値だ。数値が大きいほど、ホップするストレートを投げられるため、平均球速は145㎞ほどの村上の速球も、打者からすると、手元で急激な伸びを感じるだろう。外角低めにコントロールできる制球力も持ち合わせ、投手としての完成度も高い。
変化球は、スライダー、フォーク、チェンジアップ、カーブ、ツーシーム、カットボールなどを操る。速球派なだけにチェンジアップとの相性はよく、さらにストレートと同じ腕の振りで投げられるため強打者も思わずタイミングを外されてしまうほどだ。柔らかい腕の振りからスムーズに投げ込まれるストレートと変化球はどちらも三振が取れるポテンシャルを持ち、プロのスカウトからも高く評価されている。
中学時代までは捕手を中心に内野も外野もこなすユーティリティープレイヤーだったものの、神戸弘陵高校に入って投手としての才能が一気に開花。捕手を務めた経験から肩の強さは一級品で、入学当初から球速135~136㎞を記録していた。高校2年生に入ると飛躍的な成長を見せ、夏前には球速152㎞をマーク。全国的にも徐々に名前が広まるようになっていった。
投手歴はわずかに2年半ほど。それでも、伸びのあるストレートと、ブレーキの効いた変化球を携えた未完の大器に多くのプロ球団から注目が集まった。最高峰の舞台でも通用するかどうか、近い将来、その真価が見られるだろう。
球歴
兵庫県猪名川町で生まれ、幼い頃から野球に親しみながら育ってきた村上。白金小学校1年生の時に白金メッツに所属し、捕手を務めながら4年生からは投手兼任選手としてチームの主軸を担っていた。猪名川中時代には大阪箕面ボーイズに所属し、捕手や内野手、外野手などで活躍した。
高校時代の活躍
進学した神戸弘陵高校では、1年生から投手を務める。元々投手経験はなかったものの、村上本人の希望を叶えた上でのコンバートだったという。転向1年目は135〜136㎞ほどの球速を記録し、練習試合ではAチームで投げることもあった。その後1年の秋には球速142㎞をマークするなど非凡な才能を見せていたが、公式戦の戦力として活躍できたのは2年になってからである。
2年生の6月には練習試合で球速152㎞を計測し、満を持して夏の公式戦デビューを果たした。3試合8回2/3を投げて9安打4失点、9奪三振と粘りのピッチングを見せるが、5回戦の滝川第二高戦で5回2/3を4失点。4-6で敗戦投手となってしまった。
夏の大会終了後、村上は新たにカットボールを習得する。元々器用なタイプの村上は、さらに投手としての引き出しを増やし、着実にレベルアップしていった。
負ければ最後の試合となる3年生で迎えた夏の兵庫県大会では、初戦の飾工戦で9回1死までノーヒットノーランを記録。最終的に1失点を喫したものの、自責点0、11個の三振を奪い6―1で勝利し、堂々の初戦突破を果たす。このまま旋風を巻き起こすかと思われた3回戦、西宮今津高に2-3と敗れ村上の最後の夏は終戦した。
高校3年間で県大会ベスト8が最高成績と甲子園出場経験はなかったものの、プロ注目の逸材へと成長。伸びしろは十分なだけに、今後の飛躍にも期待がかかる。
出場成績
神戸弘陵高校時代
2022年夏の兵庫大会:3回戦敗退
2022年秋の兵庫大会:2回戦敗退
2023年春の兵庫大会:準々決勝敗退
2023年夏の兵庫大会:5回戦敗退
2023年秋の兵庫大会:3回戦敗退
2024年春の兵庫大会:3回戦敗退
2024年夏の兵庫大会:3回戦敗退
※記事内の情報は配信時点の情報です(2024年11月現在)