BCリーグ・神奈川フューチャードリームスが好調な滑り出し 川村丈夫監督は「失敗をいかに減らせるかが大切」
ルートインBCリーグ・神奈川フューチャードリームスにとって5年目となる2024年シーズンが幕を開け、ここまで4勝1敗1分（4月22日現在）と好調な成績を残している。創設された2020年以来4年ぶりの優勝と、在籍選手のNPBでのドラフト指名を目指す神奈川の現在に迫った。
Junichi Shiratori
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2024/04/23
昨年のドラフト会議では、独立リーグの在籍選手23名（支配下6名、育成17名）が指名され、選手の育成に重点を置く独立リーグの存在意義を示すことになったが、神奈川はこれまでにNPBに選手を送り出すことができていない。
今季はNPB入りを目指す新人選手13名（特別合格選手12名、ドラフト指名選手1名）と、選手及び練習生としての契約を結び、優勝と所属選手のNPB入りを目指すこととなる。（名簿は最後に記載）
今季は、昨年まで社会人の日立製作所で活躍したサウスポーの安里海投手が加入。「社会人で野球を続けるという選択肢もあったが、（NPBのドラフト指名に向けて）勝負を懸けようと思った」と、2024年への並々ならぬ決意を口にした。今季はここまで2勝を挙げる活躍を見せている。
4月7日の今季開幕戦（10対1、対茨城）に続き、神奈川はホーム開幕戦を13対5（8回コールド）で勝利。打線が効果的につながり、ここまで好調な成績を維持している。
WBCチェコ代表で侍ジャパンとも対戦し、佐々木朗希投手（千葉ロッテ）との交流も話題になったミラン・プロコップ内野手も加入し、注目の多い陣容となっている。14日の試合では代打として登場し、ライト前にタイムリーヒットを放った。
社会人のYBS播磨から一昨年に加入し、在籍2年目の桂川弘貴選手は4番遊撃手として出場し、4打数3安打5打点の活躍。
「チームとしてはもちろん優勝を目指していますが、個人としては目の前の打席に集中して、打つべきボールを見極めながらやっていけたらなと思います。 昨年までは社会人野球でやっていて、腹をくくってBC リーグの舞台でやらせてもらってるので、首位打者を目指していけたらなと思っています」と抱負を語った。
そして共栄大から今季新加入した武井嵐矢投手が、お立ち台に登場。
ホーム開幕戦で2イニングを無失点に抑えた投球を振り返って「 緊張しましたが、マウンドに上がった後にも味方が追加点を取ってくれて心強かった。全力でチームの勝ちに貢献したいと思うので、これからよろしくお願いします」と初々しさの残るヒーローインタビューを締め括った。
幸先の良いスタートを切ったチームについて、川村丈夫監督は、「 僕が監督に就任してから、まだ勝率5割に到達できていないので、まずは5割を目指したい。
（ルートインBCリーグは）ミスの本当に少ないチームが勝ち上がっていきますし、失敗をいかに減らせるかが、独立リーグを勝ち上がるうえで大切なこと。
簡単そうに見えて実際はとても難しいものですが、ファンの皆さんにも熱いバックアップをお願いして、その期待に応えられるように頑張りたいと思います。
おかげさまで好調なスタートを切れましたが、野球は良い流れが突然変わることのあるスポーツなので、まずは目の前の試合を全力で頑張っていきたいです」と、勝利を収めた試合でも兜の緒を閉めた。
画像提供：神奈川フューチャードリームス
チームに初年度から在籍し、野手では唯一の初年度優勝メンバーでもあるカレオン選手（※）は、「今年のチームは、場面に応じて進塁打を打ったりしながら、高い集中力を維持できているように感じます。良い打者が揃っているので、僕も打席に楽に立てますし、思い切って振ることもできる」とコメント。
「優勝した初年度は、BCではベテランの選手が多く落ち着いたチームでしたが、今年は実力のある若い世代が集まっていて、まるで海賊のような感じで、とにかく勢いのあるチームだと思います。勢いに乗ったら止まらないところがあるので、今年のチームでプレーするのも楽しいです。チームは好調を維持するために、これからも集中して練習に取り組んでいきたいと思います」と、今季への思いを語った。
好調を維持する神奈川フューチャードリームスの5年目は、まだ幕を開けたばかり。若き才能の揃うチームは、どのような秋を迎えるのだろうか。
（※投手では高木勇人投手兼任コーチも在籍。当時の肩書は投手）
2024年神奈川フューチャードリームス 新入団選手
☆lanceur
安里海投手（左投左打）1999年7月21日生 沖縄県出身 日立製作所
氏家蓮投手（右投右打）2002年4月13日生 宮城県出身 トヨタ自動車東日本
梅元直哉投手（右投右打）2001年5月16日生 奈良県出身 近畿大学
重吉翼投手（右投左打）2001年4月6日生 京都府出身 国士舘大学（※）重吉投手の「吉」は、正式には「土の下に口」です。
武井嵐矢投手（左投左打）2002年3月5日生 東京都出身 共栄大学
☆野手
原田京雅捕手（右投左打）2005年9月8日生 神奈川県横浜市出身 三浦学苑高校
青木蓮太朗内野手（右投右打）2001年12月15日生 神奈川県横浜市出身 東京国際大学
山口隼輝外野手（右投左打）1999年7月13日生 宮崎県出身 IMF BANDITS 富山
茶木遼太捕手（右投右打）2000年11月25日生 石川県出身 群馬大学
【特別合格選手 練習生契約】
☆投手
川浦大希投手（左投左打）2001年7月13日生神奈川県相模原市出身 国士舘大学（準硬式）
高橋陸翔投手（右投右打） 2002年6月4日生宮城県出身 TOKYO METS
田中都羽投手（右投右打）2006年2月5日生 神奈川県川崎市出身 川崎総合科学高校
☆野手
藤松丈一郎外野手（左投左打）2001年6月19日生 神奈川工科大学
今季はNPB入りを目指す新人選手13名（特別合格選手12名、ドラフト指名選手1名）と、選手及び練習生としての契約を結び、優勝と所属選手のNPB入りを目指すこととなる。（名簿は最後に記載）
今季は、昨年まで社会人の日立製作所で活躍したサウスポーの安里海投手が加入。「社会人で野球を続けるという選択肢もあったが、（NPBのドラフト指名に向けて）勝負を懸けようと思った」と、2024年への並々ならぬ決意を口にした。今季はここまで2勝を挙げる活躍を見せている。
4月7日の今季開幕戦（10対1、対茨城）に続き、神奈川はホーム開幕戦を13対5（8回コールド）で勝利。打線が効果的につながり、ここまで好調な成績を維持している。
WBCチェコ代表で侍ジャパンとも対戦し、佐々木朗希投手（千葉ロッテ）との交流も話題になったミラン・プロコップ内野手も加入し、注目の多い陣容となっている。14日の試合では代打として登場し、ライト前にタイムリーヒットを放った。
社会人のYBS播磨から一昨年に加入し、在籍2年目の桂川弘貴選手は4番遊撃手として出場し、4打数3安打5打点の活躍。
「チームとしてはもちろん優勝を目指していますが、個人としては目の前の打席に集中して、打つべきボールを見極めながらやっていけたらなと思います。 昨年までは社会人野球でやっていて、腹をくくってBC リーグの舞台でやらせてもらってるので、首位打者を目指していけたらなと思っています」と抱負を語った。
そして共栄大から今季新加入した武井嵐矢投手が、お立ち台に登場。
ホーム開幕戦で2イニングを無失点に抑えた投球を振り返って「 緊張しましたが、マウンドに上がった後にも味方が追加点を取ってくれて心強かった。全力でチームの勝ちに貢献したいと思うので、これからよろしくお願いします」と初々しさの残るヒーローインタビューを締め括った。
幸先の良いスタートを切ったチームについて、川村丈夫監督は、「 僕が監督に就任してから、まだ勝率5割に到達できていないので、まずは5割を目指したい。
（ルートインBCリーグは）ミスの本当に少ないチームが勝ち上がっていきますし、失敗をいかに減らせるかが、独立リーグを勝ち上がるうえで大切なこと。
簡単そうに見えて実際はとても難しいものですが、ファンの皆さんにも熱いバックアップをお願いして、その期待に応えられるように頑張りたいと思います。
おかげさまで好調なスタートを切れましたが、野球は良い流れが突然変わることのあるスポーツなので、まずは目の前の試合を全力で頑張っていきたいです」と、勝利を収めた試合でも兜の緒を閉めた。
画像提供：神奈川フューチャードリームス
チームに初年度から在籍し、野手では唯一の初年度優勝メンバーでもあるカレオン選手（※）は、「今年のチームは、場面に応じて進塁打を打ったりしながら、高い集中力を維持できているように感じます。良い打者が揃っているので、僕も打席に楽に立てますし、思い切って振ることもできる」とコメント。
「優勝した初年度は、BCではベテランの選手が多く落ち着いたチームでしたが、今年は実力のある若い世代が集まっていて、まるで海賊のような感じで、とにかく勢いのあるチームだと思います。勢いに乗ったら止まらないところがあるので、今年のチームでプレーするのも楽しいです。チームは好調を維持するために、これからも集中して練習に取り組んでいきたいと思います」と、今季への思いを語った。
好調を維持する神奈川フューチャードリームスの5年目は、まだ幕を開けたばかり。若き才能の揃うチームは、どのような秋を迎えるのだろうか。
（※投手では高木勇人投手兼任コーチも在籍。当時の肩書は投手）
2024年神奈川フューチャードリームス 新入団選手
☆lanceur
安里海投手（左投左打）1999年7月21日生 沖縄県出身 日立製作所
氏家蓮投手（右投右打）2002年4月13日生 宮城県出身 トヨタ自動車東日本
梅元直哉投手（右投右打）2001年5月16日生 奈良県出身 近畿大学
重吉翼投手（右投左打）2001年4月6日生 京都府出身 国士舘大学（※）重吉投手の「吉」は、正式には「土の下に口」です。
武井嵐矢投手（左投左打）2002年3月5日生 東京都出身 共栄大学
☆野手
原田京雅捕手（右投左打）2005年9月8日生 神奈川県横浜市出身 三浦学苑高校
青木蓮太朗内野手（右投右打）2001年12月15日生 神奈川県横浜市出身 東京国際大学
山口隼輝外野手（右投左打）1999年7月13日生 宮崎県出身 IMF BANDITS 富山
茶木遼太捕手（右投右打）2000年11月25日生 石川県出身 群馬大学
【特別合格選手 練習生契約】
☆投手
川浦大希投手（左投左打）2001年7月13日生神奈川県相模原市出身 国士舘大学（準硬式）
高橋陸翔投手（右投右打） 2002年6月4日生宮城県出身 TOKYO METS
田中都羽投手（右投右打）2006年2月5日生 神奈川県川崎市出身 川崎総合科学高校
☆野手
藤松丈一郎外野手（左投左打）2001年6月19日生 神奈川工科大学
