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ソフトバンク「白のキセキ in 東京」で20年ぶりホークスユニ姿披露の井口資仁さんが始球式 真っ赤なドレスの木村カエラさんが国歌独唱で大観衆を魅了

7月2日に東京ドームでプロ野球の公式戦、福岡ソフトバンクホークス対埼玉西武ライオンズの試合が行われた。ソフトバンクのホーム戦、東京開催を前に実施されたのがユニフォーム配布イベント「白のキセキ2024 in東京」。2004年7月にプロ野球では初となる同イベントが開催されてから20年を記念し、福岡、大阪に続いて行われてきたイベントの東京開催に密着した。※トップ画像:筆者撮影

Icône 30716468 1048529728619366 8600243217885036544 nYoshitaka Imoto | 2024/07/04
この日の東京ドームに集まった観客に無料配布されたのが白のレプリカユニフォーム。平日開催ながらファンの熱気が試合前から感じられ、開場と同時に観客席はみるみるうちに埋まっていく。ユニフォームに袖を通し、ボルテージが上がったファンたちが、試合前の選手たちの練習を熱心に追う様子が見受けられた。

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歌手活動20年で精力的に活動


東京開催となった今回のイベントに彩りを加えたのが歌手の木村カエラさん。

「白のキセキ」は2004年シーズンに開催されてから、20年の節目として行われたもの。そんななか、木村さんも2004年6月に1stシングル『Level42』を発売しメジャーデビュー。『リルラリルハ』『Butterfly』などの名曲を生み、20年にわたり唯一無二の存在として活躍を続けてきた。デビュー20周年を迎えた6月にはファンクラブ限定のライブを開催し、10月には日本武道館でのワンマンライブを控えるなど精力的に活動する。

試合前にゲストとして木村さんの名前がコールされると、観客席からは驚きの声が挙がる。真っ赤なドレスに身を包み登場した木村さんは、ホームベース付近に立ち国歌を独唱。静寂に包まれた東京ドームにその歌声が響き渡り、歌い終えると場内からは大きな拍手が送られた。堂々たる歌いぶりを見せた木村さんも、安堵の表情を浮かべて国歌独唱を終えた。

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背番号7で登場しノーバウンド投球

続いて始球式に登場したのが球団OBの井口資仁さん。1996年のドラフト逆指名で青山学院大から当時の福岡ダイエーホークスに入団した井口さんは、「白のキセキ」が初めて行われた2004年まで在籍。

ダイエーでは2度の盗塁王に輝くなど走攻守に優れた強打の内野手としてプレーした井口さんは、メジャーリーグでも活躍し、シカゴ・ホワイトソックスでは主力として世界一に貢献した。

ホークス時代の背番号7のユニフォーム姿で登場した井口さん。マウンドに一礼しての投球は、ノーバウンドで甲斐拓也捕手のミットへ。この日会場に駆け付けた王貞治会長の下でプレーし、小久保裕紀監督や城島健司さんらと黄金期を作り上げたレジェンドの久々のユニフォーム姿披露とその投球に場内は大歓声に包まれた。

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「始球式は久しぶりにボールを投げましたね。やるもんじゃないです」と冗談交じりに振り返った井口さんは、ホークスのユニフォームを着るのは20年ぶりだったと始球式の後に明かした。2004年以来のユニフォームには「ソフトバンクに球団が2005年に変わって、着ていなかったので新鮮な気持ちがありました」と率直な感想を語った。

井口さんは、「選手はグラウンドでまた感じ方も違うと思いますし、東京でもこうしてたくさんお客さんが入っている」と今回の東京開催について言及。現在パ・リーグ首位を走るチーム状況については「戦力がすごい。若い人たちがどんどん出てきているので、世代交代と(王貞治)会長が言われているので、その辺がうまく回っていると思います」と分析した。

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エースと4番が躍動しての勝利

このイベントに奮起したのがソフトバンクの選手たち。先発に指名されたエースの有原航平投手は7回9奪三振2失点の快投を見せ後続に託し、松本裕樹投手、ロベルト・オスナ投手のリレー。

また打線では、4番の山川穂高内野手に5月22日以来、131打席ぶりの13号が生まれるなど投打の主軸が役割を果たし、西武相手に3-2で勝利を飾った。試合途中には「満員御礼」と発表され、東京ドームに集まったソフトバンクファンも大満足の試合運びとなった。


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この日ホームランを放ちヒーローとなった山川は、「久々にホームランを打って泣きそうになった。うれしいのとほっとしたのと、いろんな想いが来た」と試合後に感想を語り、3安打の活躍を見せた栗原陵矢内野手は「近さん(近藤健介)がすごすぎてアレなんですけど、アグーさん(山川)と7月に入って打ちまくろうと言ってるので、またしっかり頑張ります」とコメントを寄せた。

試合後にサプライズで登場したのが歌手の藤井フミヤさん。福岡県久留米市出身の藤井さんは福岡ソフトバンクホークスに変更された際に新球団をイメージしたメモリアルソング『勝利の空へ』を制作。「名誉」「誇り」「新たな伝統」といったテーマで作られた球団歌を東京ドームの大歓声のなか歌唱。勝利の余韻が残ったグラウンドで、ファンの熱気が冷めないなか藤井さんの歌声が響き渡る。

その後、ソフトバンクの球団歌『いざゆけ若鷹軍団』の大熱唱が巻き起こり、観客の熱が最後まで冷めることなくイベントは締めくくられた。

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