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【解説】2連覇!“スケートボード男子ストリート”金メダル 堀米雄斗

スケートボード男子ストリート決勝に出場した前回王者の堀米雄斗選手は、最終演技まで暫定7位に沈んでいたものの、最後に97.08の高得点をマークし、2連覇を果たした。※トップ画像出典/picture alliance via Getty Images

Icône icône kinggearKING GEAR Département Editorial | 2024/08/28

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Source/Getty Images

45秒間滑走して技を繰り出すランを2本と、1回の技で競うベストトリックを5本で構成される本種目。22人で争う予選で堀込選手は、1本目のランから89.72点の高得点を記録。ベストトリックでも1本目から93.08点を叩き出すなど好スコアで、合計得点を270.18点とした堀米選手は最終組の5人を残して暫定3位で決勝進出を決めた。

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出典/Los Angeles Times via Getty Images

上記8名が進んだ決勝戦で堀米選手は、2本のランを終えた時点で4位の位置に。続くベストトリックでは、1本目で94.16点と高得点を記録するものの、その後はまさかの3回連続の失敗。その間、ライバルたちが技を決め続け、最後の演技を前にして暫定7位まで順位を下げることとなった。それでも最後の演技で大技「ノーリーバックサイド270ブラントスライド」を完璧に決め切ると、この日の全競技者の中で最高得点の97.08点を記録。一気に首位に浮上し、そのまま優勝。大逆転劇を演じ、オリンピック2大会連続の金メダル獲得となった。


【五輪での戦績】
予選:4位通過(スコア:270.18点)
決勝:1位(スコア:281.14点)


<Profil>
1999年1月7日、東京都に生まれた堀米選手は、スケーターだった父親の影響で6歳でスケートボードを開始。10代前半から国内の大会で常に上位にランクインするほどになる。

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出典/picture alliance via Getty Images

高校卒業後、本格的にアメリカを拠点にし、2017年にスケートボードで世界最高峰のコンテストであるストリートリーグへの挑戦権を獲得し、初出場で表彰台入り。2018年には銅大会で初優勝を果たした。2019年にはX-GAMESのスケートボードストリートで日本人初制覇を成し遂げると、その後、オリンピックで初めて正式種目として採用された東京2020で初代金メダリストに輝いた。2023年にはアメリカのスケートボードコンテストで最も歴史があるものの1つ、タンパプロで優勝。日本人初の快挙となった。