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元プロサッカー選手が解説する、J.リーグ2024シーズンのゴールトップ5とそのすごさとは

東京ヴェルディや柏レイソル、水戸ホーリーホック等のクラブで長年活躍した元プロサッカー選手の林陵平による、2024年シーズンのスーパーゴールトップ5と各プレー解説を紹介していく。そんな林が振り返る自身の“生涯最高”のシュートは「2019年J2第3節金沢戦の左足のキャノンシュート。ニアにずどん。最高の気分だった」。※トップ画像出典/Getty Images

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2024シーズンのゴールトップ5

まず、第5位には柏レイソルの犬飼智也、第13節対FC東京戦での一発を選んだ。

「犬飼の一発。フリューゲルスのエドゥーを思い出した。このシュートは凄い。フリーになったから一発撃っちゃおうかなみたいなんだけど、なんかもうブレ球意識した蹴り方なんですよね」と、その凄さを称賛。「振り方が芯を完全に捉えてるし、何度見ても笑いが出ちゃうぐらいのシュートだな」と、驚きのあまり笑いが出るような衝撃のシュートに、興奮を隠せない様子だ。

続いて第4位には、ジュビロ磐田の古川陽介(2024年9月よりグールニク・ザブジェ(ポーランド)へ期限付き移籍)、第20節対東京ヴェルディ戦のドリブルシュートがランクインした。

「まさに右利きのメッシです。ハーフラインの手前から自分で運んで3人に囲まれながら、少しスピードを落として急激に加速、カットインから最後自分で決めちゃう」と、そのテクニックを絶賛。

「一人でだって5人ぐらい抜いてるでしょ。足の裏を使ったドリブル。スピードの変化。まさにスーパープレー。襟も立っちゃいますよ、そりゃ。素晴らしいゴールでした」と、林は緩急つけたドリブルの上手さを評価した。

第3位には、アルビレックス新潟の宮本英治が放った、第25節対ジュビロ岩田戦のボレーシュートを選出。

「スーパー、スーパーボレーです。この体の向きでこの回転のボレーはなかなか。まず、ボールを触るのが難しいんですよね。この体の向きからゴール方向に持っていくのは、ボール側のような状況なのでまず当てるのが難しい中で当てて当てて、その逆サイドに持ってってるのがまた スーパーなポイントですね」と、その超絶難易度の技術を称賛。「 ゲームの世界です。宮本選手が一番びっくりしたと思うんですけど」と、林は宮本選手の胸中を吐露した。

続いての第2位は、川崎フロンターレの山田新が第12節対アビスパ福岡で見せたドリブルシュート。

「まさに元祖ロナウドのような ゴリゴリのドリブルからのゴールです。ボール奪ってからまず当たられても転ばない、引っ張られてもこけない、バランスも崩さないで最後かわして左足フィニッシュ。すごいなこれ。後ろから倒してるし、この後も2回目来ても全然バランス崩さないし、倒れてるのは相手」と圧倒的なフィジカルの強さにさすがの林も舌を巻く。「この後内側に持っていって、ここできちんとできてます。余裕も見えますし技術的にも非常に高くて、最後、逆足の左でキーパーの上通してるんで、こりゃ気持ちいいね」 とフィニッシュまで持ち込んだ山田を褒め称えた。

堂々の第1位には、ガンバ大阪のベテラン選手が選ばれた

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Source/Getty Images

いよいよ第1位の発表。ガンバ大阪の宇佐美貴史が、第33節対コンサドーレ札幌戦で放ったドラマのようなスーパーゴールが選ばれた。

「アディショナルタイムに生まれた奇跡。ドラマのようなゴール。詰まってるし、ここでまず寄せて右足で浮かしてるし、この切り返しの深さが異常なんですよ」と、この切り返しを見て欲しいと林も興奮気味に語る。「斜め45度後ろなんですよね、これ横だったらあのセンターバックのスライディングに引っかかるんですけど、斜め45度に切り替えされると誰も取れないんで。その後も思いっきりスムーズ」と林は奇跡の瞬間を振り返った。「これは僕の妻もガンバファンなんですけど、大喜びしてました」と林の妻の言葉も借りて、最高のゴールを最高の言葉で褒め称えた。


Jリーグ2024シーズンも多くのスーパーゴールがあり、どの中から5ゴールに絞るのは林陵平にとっても難しかったようだ。来シーズンはどんなゴールが生み出されるのか。2025年のスーパーゴールにも期待したい。



『Jリーグ シーズンレビュー 2024』#5 : 林陵平が選ぶトップ5ゴール より

配信日:2024年12月9日

※記事内の情報は配信時点の情報です