
元プロ野球選手でも知らなかった“スリーフィート”のルールの抜け目とは?
2025年シーズンに向けて、2024年シーズンの日本プロ野球を振り返る。2024年5月に話題になった5月15日の日本ハム対西武戦とパ・リーグ2球団が取り組む“平日デーゲーム”について振り返る。※トップ画像/PhotoAC

パ・リーグ2球団の平日デーゲームの取り組みー日本ハムは2日間で4万6000人を動員
パ・リーグ2球団が取り組む「平日のデーゲーム」。集客が厳しい平日デーゲームを実施する目的は“学生への認知拡大”だ。2024年は日本ハムと楽天が5月14日、15日に開催した。
楽天は2017年からこの取り組みをスタートさせて2024年で7年目。県内の学生に職場体験を通じてプロスポーツへの興味・関心の拡大を促すことが狙いだ。グッズショップでの品出しや場内の清掃活動を行った後、試合を観戦した。
日本ハムも2023年から平日デーゲーム開催をスタートさせた。学生だけでなうナイターや週末に来られない客層をねらった意図もある。
G.G.佐藤氏は「授業の一環で試合が見られるのは最高ですね。働き方が広がる昨今、平日のデーゲームしか来られない人もいますし、いい取り組みだと思います」と笑顔で話した。日本ハム戦は2日間で4万6000人を動員し、今季以降の開催も期待されている。
元プロ野球選手でも知らなかった“スリーフィート”のルールの抜け目とは
遡ること、2024年5月15日の日本ハム対西武戦、4回1死満塁の西武攻撃シーンだ。元NPB審判員の坂井遼太郎氏が解説する。
打者は二ゴロを放ったが、二塁へ向かう一塁走者の村田選手は打球を処理するセカンドを大きく避けた。セカンドは一塁に送球し、打者走者をアウトに。その間に一塁走者の村田選手は二塁に到達し、セーフになった。このプレーに対しネット上では「(一塁走者の村田選手は)スリーフィートラインを越えたからアウトなんじゃないか」と話題に。実際に日本ハム新庄監督も抗議したが、プレーは覆らなかった。
坂井氏によると「走者が走路から出た場合にアウトになると思っている方がいますが、実は間違い」と正しい判定だという。続けて「あくまでスリーフィートを離れたら違反というのは、走者をアウトする行為(タッグ行為)があったときに、離れていたらアウトになるということ。今回に関しては(二塁手が走者を)アウトにする行為がなかった」とのことだ。
二塁手が少しでもアクションを起こしていれば、アウトが取れたケースとも言及。野手は「腕を伸ばしてアウトにしようとするアクションを起こすことが大切」と話した。これにはG.G.佐藤氏も「知らなかったので勉強になりました。行為がなければアウトにならないんですね…」と、プロ野球選手でもわからないルールの抜け目があったことに驚いていた。
「ABEMA バズ!パ・リーグ #7(ゲストG.G.佐藤)」(2024年5月17日配信)より
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