「ORIHICA」川崎フロンターレと共に歩む14年目の軌跡〜前編〜「フィールド内は戦士、フィールド外は紳士たれ!」
株式会社AOKI(代表取締役会長:青木彰宏)が展開するライフスタイルショップ「ORIHICA(オリヒカ)」は、J1川崎フロンターレのオフィシャルスーツサプライヤーとして、様々な取り組みを行っている。今回、その真相に迫る。
Hidemi Sakuma
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2019/04/25
「Key to the new lifestyle」をコンセプトに掲げるORIHICAは、どの時代においても誰もがライフスタイルの「鍵」となり、常に新たな楽しさを見つけられるファッションブランドとして、2004年秋冬からコレクションを開始した。メンズ・ビジネス、フォーマル&カジュアル、レディースで、独自のスタイルに合わせてファッションアイテムを新しい発想で楽しめる商品を展開している。
一方の川崎フロンターレは、「スポーツ文化の振興及びスポーツによる地域社会への 貢献」を理念として、川崎市をホームタウンに地域に根ざした活動と、J リーグでのプロサッカー事業の展開によって、スポーツの普及・振興をすべく活動に専念している。
ーー川崎フロンターレとサプライヤー契約を締結
「2006年、ORIHICAのHPにサッカーに関する記事を掲載したところ、フロンターレの営業の方から我々にアプローチがあり、その時から関係が始まり現在に至っております。(ORIHICA担当:佐藤英孝氏)」
当時、フロンターレはJ1に昇格したばかりで、今後は「よりクラブチームらしくしていきたい」と考えていた。ORIHICAは「フロンターレの理念と情熱に共感」し、2006年シーズンに初めてフロンターレのオフィシャルスーツサプライヤーとなり、選手及びクラブ関係者にスーツ・シャツ・ネクタイなどの協賛をスタートした。
それからORIHICAは、「フィールド内は戦士、フィールド外は紳士たれ!」をスローガンに掲げ、フロンターレの選手・監督・コーチやスタッフが公式行事や遠征移動などで、紳士として高貴に振る舞いスマートに活動しやすいアイテムを提供し続けている。
ーーフットサル「ORIHICA CUP」を開催
ORIHICAは2007年からサポーター向けにレプリカモデルの販売を開始した。そして同年から主催者として、川崎フロンターレスポンサー対抗のフットサル大会 「ORIHICA CUP (会場:フロンタウンさぎぬま)」を実施している。
スポンサー企業対抗のフットサル大会は、Jリーグクラブで初の試みとなり、フットサルを通じて絆を深めフロンターレのサポート体制をより強化するきっかけにもなった。これまで、中西哲生氏、伊藤宏樹氏、キャプテン翼の原作者高橋陽一先生などフロンターレやサッカー界に携わる多くの関係者が参加して盛り上げ役となっている。
元々は女性も参加できるエンジョイレベルの大会であったが、「優勝チームの賞品がパターンオーダーのスーツなので、参加チームの皆さんが白熱する大会となってしまいました(笑)。」と佐藤氏が言うように、フロンターレを応援するスポンサー同士が対戦相手としてしのぎを削り合うというのも面白い。
ーー選手1人1人の体型に合わせたスーツを提供
フロンターレの選手が着用するオフィシャルスーツは、ストレッチ性の高い素材や体にフィットする型紙を使うことで、選手1人1人の体型に合わせて快適で着心地が良く動きやすいものになっている。 スーツを作る際に選手全員に試着をしてもらい、ORIHICAのスタッフがコミュニケーションを取りながら採寸している。
「2006年にオフィシャルスーツサプライヤーを始めた頃は、多くの選手がスーツの着こなしに慣れていなく、こちらが提供したものをただ着ているような感じでしたね」と当時を振り返る(佐藤氏)。
2010年、選手がスーツの生地やネクタイの柄を選んで作製した時に、佐藤氏は「選手とサポーターの間でORIHICAが浸透してきた」ことを実感できるようになったという。そして2012年の夏から、選手と共同でポロシャツとパンツも作るようになった。
最近では、選手1人1人が袖丈やパンツの長さについて様々な希望を伝えてくるようになり、「選手がORIHICAのアイテムに興味を示し、こだわりを持ってきている」ことに強い喜びを感じているという(佐藤氏)。 またスポーツ庁の 「FUN+WALK PROJECT」が発足されたことも追い風となり、歩きやすい服装やシューズが注目を浴び、スニーカー通勤に適した動きやすいORIHICAのスーツが多くの消費者に認知されるようになったそうだ。
Suit la deuxième partie.
ー取材協力ー
ORIHICA
https://www.orihica.com