野球コミュニティ「ウッチャエ」高松隆太氏が語る ウィズコロナ時代にスポーツの楽しむ方法
新型コロナウイルス感染症は、東京五輪の一年延期を皮切りに、各スポーツの試合が軒並み延期、中止になるなど、業界全体に多大な影響を及ぼした。アスリートのセカンドキャリア支援や、元アスリートの出演するイベント事業を行っている株式会社IforCが運営する、野球ファンコミュニティ「ウッチャエ」が、オンラインサービスなどを充実させた形でリニューアルオープン。代表の高松隆太氏にお話を伺った。
Junichi Shiratori
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2020/06/05
元プロ野球選手の引退後の挑戦をサポートするコミュニティー「ウッチャエ」や、イベントの企画運営などを行っている。6月1日には、「ウッチャエ コミュニティ」をリニューアルした。
・元プロ野球選手のセカンドキャリアを応援 「ウッチャエ 野球ファンコミュニティ」
・株式会社IforC
6月6日には、川崎憲次郎氏と米野智人氏のオンライントークショーが開催される。昨年、チケット即完売だったイベントが、オンラインで2回目の開催。
それぞれの野球人生や、2020年のプロ野球開幕に向けた想い、昨年7月に行われた「スワローズドリームゲーム」の裏話などが語られる。「編集がないライブ配信だからこそ味わえる"ドキドキ感"を楽しんでほしい」とのことだ。
▼チケット発売中
6月7日には、GG 佐藤氏と、米野智人氏によるライオンズOBによるトークショーが、オンライン上で、昨秋以来2回目の開催。
数々のドラマを演じてきたお二人が、現役時代で一番思い出に残っている「あの試合」「あの打席」について、熱く語る。
▼チケット発売中
2月には、今浪隆博氏×米野智人氏によるトークイベントを、WACCA池袋 「もうひとつのdaidokoro」で開催した。
――これまでに、プロ野球選手をゲストに迎えたイベントを多く開催されてきました。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う影響はありましたか?
高松:3月上旬に、里崎智也氏(元千葉ロッテ)をゲストに迎えた『里崎チャンネルトークライブinコイスタ第2弾』までは、予定通り開催することができましたが、4月以降は、軒並みイベントの開催延期が続きました。
現在は、オンラインに場所を移して、OB選手によるトークショーを開催していますが、今後は状況を見ながら、感染予防策を取ったうえで、会場を使ったイベントも徐々に再開させていきたいなと思っています。
――これまで多くのイベントを開催されてきました。どのようなPRを行われて来たのでしょうか?
高松:Twitter経由で情報を見つけ、実際にイベントに来ていただくケースが一番多かったですね。アカウントのフォロワー数は多くないですが、皆様から反響をいただけるので、いつも嬉しく思っています。
――今回、サービスをリニューアルするにあたり、メールマガジンを配信されたそうですね?
高松:これまでにも、ブログなどを使って、継続的に文章で自分の想いを伝えてきたのですが、サービスのリニューアルをお伝えするメールマガジンをお送りしたところ、何と、開封率が60%を超えていました。
一度でもウッチャエのイベントに参加されたことがある方を対象にしているからだと思いますが、これは、驚異的な数字だそうです。皆さんの高い期待に応えられるように、今後もコミュニティ運営を続けていきたいと想います。
開幕に先立ち、6月6日には、川崎憲次郎氏と米野智人氏のオンライントークショーが開催される。チケット発売中
――長らく延期になっていたプロ野球の開幕が、6月19日に決まりましたね?
高松:やっと開幕の日程が決まり、喜ばれているファンの方は多いと思いますが、開幕してからしばらくは無観客試合。多くの方が映像などで試合観戦を楽しむことになるでしょう。
野球熱が、開幕までに徐々に高まりつつあるなかで、試合を観戦ができない今だからこそ、価値があるコンテンツを提供、運営していきたいですね。
例えば、OB選手の皆さんに生解説をお願いして、コミュニティに参加されている皆さんで盛り上がってもらうとか。観戦以外で野球を楽しんでいただけるように、さまざまな展開を考えています。
――一方で、高校野球の中止が決まるなど、残念なニュースもありました。高松さんご自身も、かつては高校球児だったそうですが、現状をどのようにご覧になられていますか?
高松:高校野球は、僕の原点。社会に出てからも、当時の成功体験が支えになっています。 自分の努力によって結果が出る喜びや、仲間と一緒に失敗を乗り越え、チームとしての成長を感じることが出来ました。「諦めずに努力を続けていけば、いつか結果が出る」という信念を持って物事に取り組めるのは、当時の経験あってこそだと思っています。
――高松さんは大学生時代、母校の野球部でコーチをされた経験もお持ちだそうですね。もし、当時、今年のような高校野球が開催されない状況があったら、指導者としてどのようなご対応をされますか?
高松:高校時代、野球に必死で打ち込んできた2年半、ここまで積み重ね、成長してきたものは間違いなくあると思います。野球を通じて積み上げたものが、人生のどこかで、別の形で生きてくることもあるという内容を、生徒の心情に寄り添いながら語りますかね。
僕自身、野球に育てていただいた「野球人」なので、多分、今年のような状況で、みんなを前に話すことになったら、感情がこみ上げて、きっと泣いてしまうでしょうね。
現場の当事者でないと、中止になった気持ちをすべてわかるわけではないですし、調整などがなかなか難しい状況もあるのかもしれませんが、個人的な想いとしては、球児の皆さんに、少しでも夏の大会の雰囲気を味わってから引退させてあげたいと思っています。
皆さんさまざまな事情を抱えていらっしゃると思いますが、各地域の大会、練習試合などでも良いので、次のステップに進めるために出来ることを探してあげて欲しいという想いは強くありますね。
――最後に野球ファン、ウッチャエのコミュニティに関わられている方へのメッセージをお願い致します。
高松:僕は小さい頃から野球が好きで、プロ野球選手は、僕にとって憧れの存在でした。プロ野球選手は、多くの人に夢や感動を与えられる職業である一方で、引退後のセカンドキャリアが問題になるケースはまだまだあります。
これまでに多くの人の人生に影響を及ぼしてきた野球選手の次のチャレンジを後押しできるような環境を、コミュニティ作りを行っていきたいと思っています。
選手の皆さんが、ファンの方と一緒に次の人生の物語を盛り上げていけるような、過去に前例のなかったコミュニティを作って行きたいと思っていますので、自粛が続く今だからこそ、みんなで野球熱を高めていきましょう。
〈インフォメーション〉
元プロ野球選手のセカンドキャリアを応援 「ウッチャエ 野球ファンコミュニティ」
株式会社IforC
・元プロ野球選手のセカンドキャリアを応援 「ウッチャエ 野球ファンコミュニティ」
・株式会社IforC
6月6日(土) 20:00〜YouTube Live 『川崎憲次郎×米野智人〜元燕戦士の"今"だから語れる話〜vol.2』
6月6日には、川崎憲次郎氏と米野智人氏のオンライントークショーが開催される。昨年、チケット即完売だったイベントが、オンラインで2回目の開催。
それぞれの野球人生や、2020年のプロ野球開幕に向けた想い、昨年7月に行われた「スワローズドリームゲーム」の裏話などが語られる。「編集がないライブ配信だからこそ味わえる"ドキドキ感"を楽しんでほしい」とのことだ。
▼チケット発売中
6月7日(日) 20:00〜YouTube Live 『GG佐藤×米野智人〜あの試合、あの打席の裏側〜』
6月7日には、GG 佐藤氏と、米野智人氏によるライオンズOBによるトークショーが、オンライン上で、昨秋以来2回目の開催。
数々のドラマを演じてきたお二人が、現役時代で一番思い出に残っている「あの試合」「あの打席」について、熱く語る。
▼チケット発売中
2月には、今浪隆博氏×米野智人氏によるトークイベントを、WACCA池袋 「もうひとつのdaidokoro」で開催した。
――これまでに、プロ野球選手をゲストに迎えたイベントを多く開催されてきました。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う影響はありましたか?
高松:3月上旬に、里崎智也氏(元千葉ロッテ)をゲストに迎えた『里崎チャンネルトークライブinコイスタ第2弾』までは、予定通り開催することができましたが、4月以降は、軒並みイベントの開催延期が続きました。
現在は、オンラインに場所を移して、OB選手によるトークショーを開催していますが、今後は状況を見ながら、感染予防策を取ったうえで、会場を使ったイベントも徐々に再開させていきたいなと思っています。
――これまで多くのイベントを開催されてきました。どのようなPRを行われて来たのでしょうか?
高松:Twitter経由で情報を見つけ、実際にイベントに来ていただくケースが一番多かったですね。アカウントのフォロワー数は多くないですが、皆様から反響をいただけるので、いつも嬉しく思っています。
――今回、サービスをリニューアルするにあたり、メールマガジンを配信されたそうですね?
高松:これまでにも、ブログなどを使って、継続的に文章で自分の想いを伝えてきたのですが、サービスのリニューアルをお伝えするメールマガジンをお送りしたところ、何と、開封率が60%を超えていました。
一度でもウッチャエのイベントに参加されたことがある方を対象にしているからだと思いますが、これは、驚異的な数字だそうです。皆さんの高い期待に応えられるように、今後もコミュニティ運営を続けていきたいと想います。
開幕に先立ち、6月6日には、川崎憲次郎氏と米野智人氏のオンライントークショーが開催される。チケット発売中
――長らく延期になっていたプロ野球の開幕が、6月19日に決まりましたね?
高松:やっと開幕の日程が決まり、喜ばれているファンの方は多いと思いますが、開幕してからしばらくは無観客試合。多くの方が映像などで試合観戦を楽しむことになるでしょう。
野球熱が、開幕までに徐々に高まりつつあるなかで、試合を観戦ができない今だからこそ、価値があるコンテンツを提供、運営していきたいですね。
例えば、OB選手の皆さんに生解説をお願いして、コミュニティに参加されている皆さんで盛り上がってもらうとか。観戦以外で野球を楽しんでいただけるように、さまざまな展開を考えています。
――一方で、高校野球の中止が決まるなど、残念なニュースもありました。高松さんご自身も、かつては高校球児だったそうですが、現状をどのようにご覧になられていますか?
高松:高校野球は、僕の原点。社会に出てからも、当時の成功体験が支えになっています。 自分の努力によって結果が出る喜びや、仲間と一緒に失敗を乗り越え、チームとしての成長を感じることが出来ました。「諦めずに努力を続けていけば、いつか結果が出る」という信念を持って物事に取り組めるのは、当時の経験あってこそだと思っています。
――高松さんは大学生時代、母校の野球部でコーチをされた経験もお持ちだそうですね。もし、当時、今年のような高校野球が開催されない状況があったら、指導者としてどのようなご対応をされますか?
高松:高校時代、野球に必死で打ち込んできた2年半、ここまで積み重ね、成長してきたものは間違いなくあると思います。野球を通じて積み上げたものが、人生のどこかで、別の形で生きてくることもあるという内容を、生徒の心情に寄り添いながら語りますかね。
僕自身、野球に育てていただいた「野球人」なので、多分、今年のような状況で、みんなを前に話すことになったら、感情がこみ上げて、きっと泣いてしまうでしょうね。
現場の当事者でないと、中止になった気持ちをすべてわかるわけではないですし、調整などがなかなか難しい状況もあるのかもしれませんが、個人的な想いとしては、球児の皆さんに、少しでも夏の大会の雰囲気を味わってから引退させてあげたいと思っています。
皆さんさまざまな事情を抱えていらっしゃると思いますが、各地域の大会、練習試合などでも良いので、次のステップに進めるために出来ることを探してあげて欲しいという想いは強くありますね。
――最後に野球ファン、ウッチャエのコミュニティに関わられている方へのメッセージをお願い致します。
高松:僕は小さい頃から野球が好きで、プロ野球選手は、僕にとって憧れの存在でした。プロ野球選手は、多くの人に夢や感動を与えられる職業である一方で、引退後のセカンドキャリアが問題になるケースはまだまだあります。
これまでに多くの人の人生に影響を及ぼしてきた野球選手の次のチャレンジを後押しできるような環境を、コミュニティ作りを行っていきたいと思っています。
選手の皆さんが、ファンの方と一緒に次の人生の物語を盛り上げていけるような、過去に前例のなかったコミュニティを作って行きたいと思っていますので、自粛が続く今だからこそ、みんなで野球熱を高めていきましょう。
〈インフォメーション〉
元プロ野球選手のセカンドキャリアを応援 「ウッチャエ 野球ファンコミュニティ」
株式会社IforC