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シークレットゲストの登場に会場は騒然!日比谷音楽祭2023 レポートVol.2

音楽プロデューサーでベーシストの亀田誠治が実行委員長を務める音楽イベント「祝・日比谷野音100周年 日比谷音楽祭2023」が、6月3日から4日にかけて東京の日比谷エリアで行われた。今年は4年ぶりに声出しや飲食ブースの出店も解禁。かつての盛況を取り戻した音楽祭、2日目の様子をレポートする。

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昼の『Hibiya Dream Session 2』では、冒頭でシークレットゲストのB’z、稲葉浩志と松本孝弘が登場。一度聴いたらそれとわかる『ultra soul』のイントロが鳴り響くと、会場の至る所から悲鳴や喜びの歓声が上がった。その後もB’zは『イチブトゼンブ』を披露。『Hibiya Dream Session 2』は騒然とした空気の中で幕を開けた。

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STUTSは『One』と、シンガーソングライターのbutajiとの共作で、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の主題歌として話題を集めた『Presence』で会場を盛り上げた。

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昨年12月の「LINE NEWS AWARDS 2022」で、亀田誠治が選出を担当した「NEXT NEWS賞」を手にしたゆいにしおは、TVアニメ『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』のOP曲『息を吸う ここで吸う 生きてく』と、山下達郎、大貫妙子らが在籍したシュガー・ベイブの楽曲『DOWN TOWN』を披露。

穏やかな日常を彷彿とさせるグルーブと現代のシティポップのサウンドを都心の真ん中に響かせた。

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昨年にデビュー20周年を迎えたフラメンコギタリスト沖仁は、ソロで『禁じられた遊び』を演奏すると、その後、馬頭琴奏者のアスハン(写真左)と共に亀田誠治がプロデュースした楽曲『Tierra [ティエラ] ~大地行進曲~ 』を披露した。

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続けて沖仁は、晴れやかな着物姿で登場した石川さゆりとともに、この日のためにアレンジされた『ウイスキーが、お好きでしょ』を演奏。

「声が出せるっていいよね!」と、4年ぶりに声出しが解禁された野音のステージに立った石川さゆりの呼びかけに対し、観客席からは「さゆりちゃーん!」という歓声も上がった。

 その後、KREVA も同じステージに登壇すると、石川さゆりと共に亀田誠治がプロデュースした『愛されるために君は生まれた ※with KREVA, SEIJI KAMEDA』を披露した。


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その後、ステージに残ったKREVAは、ストリングスのアレンジが印象的な自身のソロ曲『音色 ~2019 Ver.~ 』で場内を盛り上げた。

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『Hibiya Dream Session 2』のトリには、秦 基博が登場。 「やっと(日比谷音楽祭に)呼んでいただけたと思ったら、B’z さん、石川さゆりさん、KREVA さんに続いて、なんで僕がトリなんですか...(笑)」と戸惑う秦に対して、亀田誠治は、「それは、秦さんにしか届けられない大きな愛があるからです」と期待のコメントを寄せた。

秦は2枚目のシングルとして2007年に発表された『鱗(うろこ)』を歌い上げた後、『ひまわりの約束』をHand Shape の手話うたと共に披露。亀田の期待に応える見事なパフォーマンスでステージを締めくくった。


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日比谷音楽祭では、『Hibiya Dream Session』以外にも、さまざまなイベントやライブパフォーマンスが実施された。そのパフォーマンスの一部をここではご紹介したい。

龍声 〜 Ryusei 〜 with 矢井田 瞳 
 
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KADANステージでは、シンガーソングライターの矢井田 瞳と、箏(こと)・尺八・三味線・17絃・琵琶の5種類の和楽器を奏でる『龍声 ~ Ryusei ~』による異色のコラボレーションが実現。ステージでは矢井田が「人生で初めて」という箏の演奏を披露するなど、日比谷音楽祭ならではの“ボーダーレス”な光景で満員の観衆を盛り上げた
。 

おお雨 

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同じくKADANステージでは、おおはた雄一と坂本美雨によるユニットのおお雨は、『かぞくのうた』などを披露。「音楽祭に出演した加藤(登紀子)さんをはじめとする、素晴らしいミュージシャンのように長く歌っていけたら」と決意を語るなど、さまざまな思いを感じさせるステージとなった。 

小倉博和
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東京ミッドタウン日比谷のKOTONOHAステージでは、日本レコード大賞でアルバム賞を受賞した桑田佳祐のソロ作品、『孤独の太陽』の制作を全編にわたってサポートしたことなどで知られ、Bank Bandや福山雅治、大貫妙子、槇原敬之といったミュージシャンの作品制作にも携わってきたギタリストの小倉博和が、ソロでのパフォーマンスを披露。これまでに様々な人気作品を支えてきた卓越したテクニックで観衆を魅了した。


 小山田壮平
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日比谷公園のONGAKUDOでは、小山田壮平のステージ。かつて小山田がギター•ボーカルを務め、2014年に解散したandymoriの楽曲『16』や『ベースマン』、『空は藍色』や、ソロナンバーを満員の観衆の前で披露した。

民謡クルセイダーズ

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KADANステージでは、日本古来の民謡をラテン風にアレンジした楽曲で、海外でも活躍を見せる民謡クルセイダーズが昨年に続いて登場。『貝殻節』、『会津磐梯山』、『炭坑節』といった日本人にとっても馴染み深い楽曲で、ダンサブルに会場を盛り上げた。
 

ROTH BART BARON
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ONGAKUDOステージのラストには、ビッグマウンテン(タイ)、PLAYTIME FESTIVAL(モンゴル)といった大型フェスに出演するなど、世界各国で活躍を見せるフォークロックバンドのROTH BART BARON(ロットバルトバロン)が、日比谷音楽祭に登場した。昨年11月に発表した最新アルバムの『HOWL』でもオープニングを飾った『月に吠える feat.中村佳穂』と『KAZE』で幕を開けたステージでは、続けてドラマ『階段下のゴッホ』のエンディングテーマとして書き下ろされた『赤と青』を披露。その後も、アイナ・ジ・エンドとのプロジェクトで制作された『BLUE SOULS』や、テレビ番組『関ジャム∞完全燃SHOW』内で音楽家・蔦谷好位置の年間1位に輝いた『極彩|IGL(S)』などで場内を盛り上げた。

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次回のVol.3では『祝・日比谷野音100周年 日比谷音楽祭 2023』の最後を締め括った『Hibiya Dream Session 3』の様子などを取り上げる。

写真:日比谷音楽祭実行委員会