糸井嘉男が現役さながらの逆転3ランでMVP!日韓ドリームプレーヤーズゲーム
WBCなどで熱戦を繰り広げた日本代表(侍ジャパン)と韓国代表のOB選手による「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」が、エスコンフィールドで開催され、糸井嘉男の本塁打などで日本代表が10対6で逆転勝利を収めた。※トップ画像/筆者撮影
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試合に先立ち、グラウンドに整列する両チームの選手たち。
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始球式は日韓で俳優と知って活躍する大谷亮平氏が務めた。力を込めて投じたボールは、ショートバウンドの後に捕手の城島健司のミットに収まった。
筆者作成
試合は7イニング制で行われ、選手交代・同一選手の再出場が可能な特別ルールが採用された。
【韓国】イ・へチョン、ユン・ソクミン、チョ・ウンチョン、イ・ヒョンスン、ク・デソン、クォン・ヒョク、ポン・ジュングン、ソ・ジェウン、コ・チャンソン、ユン・ギルヒョン
【日本】上原浩治、小松聖、森福允彦、岩田稔、攝津正、馬原孝浩、岩隈久志、清水直行、能見篤史、森福允彦、藤川球児
【本塁打】糸井(6回裏3ラン)
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日本の先発は元巨人の上原浩治が務めた。韓国の1番イ・ジョンボム(元中日)にレフト前ヒットを許すと、2死まで漕ぎつけたものの、韓国の4番キム・テギュン(元ロッテ)に先制タイムリーを許した。
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久しぶりに日本の野球ファンの前に登場し、変わらぬはつらつプレーを見せたイ・ジョンボム(元中日)は3安打1四球でMIP賞を受賞した。
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対する韓国は元ヤクルトのイ・ヘチョンが先発のマウンドに上がった。1番の西岡剛が四球で出塁すると、1死1塁で3番小笠原道大のタイミングですかさずに盗塁。4番稲葉のレフト前タイムリーで、日本はすかさず同点に追いついた。
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かつて日本ハムを日本一に導いた小笠原道大選手は、エスコンフィールドに初登場。日本ハム在籍時代の応援歌が新球場に鳴り響いた。
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現役時代と同じくQueenの『I Was Born To Love You』に合わせて登場した稲葉篤紀選手。この日はエスコンに集まった満員のファンによる「稲葉ジャンプ」も会場を盛り上げた。
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日本の2番手としてマウンドに上がった小松聖は、不安定な制球でまさかの4連続四球によって韓国に勝ち越しを許すと、すかさずに3番手の森福允彦にスイッチ。ヤン・ジュンヒョクに犠牲フライを許すも後続を打ち取り、3対1で裏の攻撃を迎えた。
筆者撮影 「熱男」パフォーマンスを見せる松田
裏の攻撃では、韓国のユン・ソクミン投手から、8番の松田宣浩がフェンス直撃の2塁打を放つと、「熱男」パフォーマンスに刺激されたかのように西岡が内野安打。ユン・ソクミンの暴投と2番内川聖一のタイムリーで2点を奪い、3対3に追いついた。
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3回表に日本3番手の岩田稔と里崎智也のバッテリーが2点を失うと、3回裏の1死満塁の場面で西岡が三振、内川が三塁内野フライに終わって無得点に。
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4回裏には、現在はYouTubeチャンネルや解説者としても大活躍する里崎は、レフト線に2塁打を放つも、6番の福留孝介が倒れて無得点に終わった。
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5回の表は馬原孝浩が登板するも、無死1、2塁のピンチを作って降板。続く岩隈久志が、ライトフライと1塁ゴロの間で2死を奪うも1失点。
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岩隈久志に変わって登板した清水直行が3つ目のアウトを奪い、この回を締め括った。
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3対6で迎えた5回裏の攻撃は、7番糸井嘉男の2ベースヒットなどで、無死1、2塁のチャンスを作ると、9番鳥谷敬のライト前ヒットで2点を奪って6対5に。だが2死2から小笠原がショートライナーに倒れ、同点とすることはできなかった。
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6回表は能見篤史と谷繁元信のバッテリーに交代。4番のキム・テギュン(元ロッテ)に2ベースを打たれるも、後続を抑えて無失点で切り抜けた。
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韓国の捕手を務めたチョ・インソンの打席で話す姿が印象的な谷繁元信。今年名球界入りを果たした。
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6回裏の日本は、韓国のエラーなどで作った無死2、3塁のチャンスに糸井嘉男が登場。現役さながらのライト方向への逆転3ラン本塁打が飛び出し、日本が8対6と逆転に成功。片岡易之のタイムリー2ベースと内川聖一のタイムリー内野安打も飛び出し、この回4点のリードを奪った。
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ホームベース上で片岡易之、福留孝介に迎えられた糸井嘉男は、この試合のMVPを獲得した。
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内川聖一の内野安打でホームを踏んだ片岡易之は、原辰徳監督、山田久志コーチらからベンチで祝福を受けた。
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7回表は森福允彦が登板し、1死1塁としたところで、守護神の藤川球児がお馴染みの『every little thing every precious thing』(リンドバーグ)に乗って登場。1死1塁のピンチからイ・デヒョンをストレートで三振、ヤン・ジュンヒョクをライトフライに打ち取ってゲームを締め括った。
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この日66歳の誕生日を迎えた原辰徳監督は、試合後にセレモニーに登場し、「エスコンフィールド、最高のスタジアムでした! 第1回として我々は使命を持って戦いました。これが2回、3回と続いていけば、野球界の発展につながると信じております」と日韓ドリームプレーヤーズゲームの意義と今後の展望を語った。
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【出場選手】
侍JAPAN(日本) 監督: 原辰徳 コーチ: 山田久志 緒方耕一
投手:清水直行 能見篤史 馬原孝浩 上原浩治 岩隈久志
森福允彦 藤川球児 小松聖 岩田稔 攝津正
捕手: 城島健司 里崎智也 谷繁元信
内野手: 鳥谷敬 小笠原道大 松中信彦 松田宣浩 片岡易之
西岡剛 宮本慎也
外野手: 多村仁志 糸井嘉男 福留孝介 内川聖一 稲葉篤紀
韓国(KOREA) 監督: キム・インシク コーチ: アン・ギョンヒョン チャン・ジョンフン ヤン・サンムン
投手: ユン・ギルヒョン ユン・ソクミン ソ・ジェウン ク・デソン コ・チャンソン チョ・ウンチョン クォン・ヒョク イ・ヒョンスン ポン・チュングン イ・へチョン
捕手: パク・キョンワン チョ・インソン
内野手: チャン・ソンホ ソン・シホン パク・ソクミン パク・チョンホ キム・テギュン
外野手: イ・ジョンボム ヤン・ジュンヒョク パク・ハンイ イ・デヒョン