【解説】2度目のオリンピックでもメダル獲得!“バドミントン混合ダブルス”銅メダル 渡辺勇大 東野有紗
バドミントン混合ダブルスの“ワタガシペア”こと渡辺勇大選手と東野有紗選手のペアが、現地時間8月2日に行われた3位決定戦で韓国代表のチェ・ユジョン選手とソ・スンジェ選手のペアに勝利し、オリンピック2大会連続の銅メダルを獲得した。※トップ画像出典/VCG via Getty Images
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東京大会に続いて2度目のオリンピック出場となった渡辺・東野ペアは、グループステージ初戦で台湾代表と対戦。第1ゲームを21-14、第2ゲームを21-13とストレート勝ちを収め危なげないスタートを切った。続く2戦目では香港代表相手に第3ゲームまでもつれる展開を強いられるも、ゲームカウント2-1で準々決勝進出を決めた。準々決勝のタイ代表をゲームカウント2-0で退けると、2大会連続となった準決勝では、中国代表と対戦した。この試合で第1ゲームを14-21、第2ゲームを15-21と落としストレート負けを喫し、3位決定戦に回ることとなった。
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3位決定戦では、韓国代表を相手に第1ゲームを21-13と圧倒した渡辺・東野ペアだったが、第2ゲームは両者が得点を重ねる打ち合いに。日本がマッチポイントに先に到達したものの、そこから韓国代表も粘りを見せ、デュースに持ち込まれた。それでも最後は渡辺・東野ペアが勝負を決め切り22-20でゲームセット。ストレート勝ちを収め、東京2020に続く2大会連続の銅メダル獲得となった。
<五輪での戦績>
グループC
2-0(21-14・21-13) 葉宏蔚選手・C.H. Lee選手(台湾)
2-1(21-17・14-21・21-18) 鄧俊文選手・謝影雪選手(香港)
準々決勝:2-0(23-21・21-14) S. タエラッタナチャイ・D.プアバラヌクロ(タイ)
準決勝:0-2(14-21・15-21) 黄雅瓊・鄭思維(中国)
3位決定戦:2-0(21-13・22-20) チェ・ユジョン・ソ・スンジェ(韓国)
<Profil>
東京都杉並区出身、1997年6月13日生まれの渡辺選手と、北海道出身、1996年8月1日生まれの東野選手が初めて出会ったのは、福島県にあるバドミントン強豪校の富岡第一中学校。東野選手が3年生、渡辺選手が2年生のときに初めてペアを組んで以来、数々の大会でともに戦ってきた。2014年の世界ジュニア選手権ではベスト4に入り、2015年からはBWFスーパーシリーズに参加する。
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2018年には、ワールドツアーのうちの4段階に分類されるなかで最高位に位置付けられているスーパー1000の全英オープンにおいて、混合ダブルス日本史上初制覇を達成。同大会では、2021年と2022年にも優勝を飾っている。2023年は世界選手権で4大会連続表彰台に上り、2024年に入ってからは1月のマレーシアオープンで優勝、3月の全英オープンで準優勝と好調を維持してパリ五輪を迎えた。パリ大会で銅メダルに輝いたあと、2人は13年間続いたペアを解消することを発表した。渡辺選手は別の選手と混合ダブルスを続け、東野選手は女子ダブルスで活動をする予定。