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【選手ヒストリー】秋山拓巳(阪神タイガース)活躍の軌跡/2024年プロ野球引退選手

秋山拓巳投手は西条高校を経て2009年のドラフト4位で阪神タイガースに入団し、主に先発投手として134試合に登板し、49勝(44敗)防御率3.66の活躍を見せた。※イラスト/これ松えむ

Icône icône kinggearKING GEAR Département Editorial | 2024/11/23

Profil

名前:秋山拓巳(あきやま・たくみ)
出身:香川県
生年月日:1991年4月26日
身長/体重:188cm/100kg
投打:右投左打
ポジション:lanceur
ドラフト年:2009年ドラフト4位

通算成績

実働15年:134試合/49勝44敗/防御率3.66

主なキャリア

香川県丸亀市出身の秋山投手は、小学校入学と同時に今津スポーツ少年団に入部し、野球をスタートさせた。

小学校3年時に父親の仕事の都合により愛媛県西条市に移住すると、西条リトルに加入。小学校4年で投手を本格的にスタートさせると、チームを全国大会にも導いた。西条南中学校時代には西条シニアのエースとして、チームを全国ベスト16入りに貢献すると、中学校3年で全日本代表にも選出。若くしてその才能に注目が集まった。

高校時代の活躍

地元の西条高校に進学した秋山は、1年の秋から4番として起用されると、2年生の春からはエースとしてチームを2009年春に行われた選抜大会、同年夏の甲子園大会出場に導き、夏大会では2回戦進出を成し遂げた。高校3年生の秋に投手として阪神タイガースにドラフト4位で指名されることとなるが、「伊予のゴジラ」と言われ高校通算48本塁打の高い打撃力も特筆すべきものだった。

プロ入り、阪神時代の成績

ルーキーイヤーの2010年は、序盤こそ2軍スタートだったものの、ウエスタンリーグで12試合に登板し、2勝2敗、防御率2.15と安定した投球を見せた秋山は、8月21日の巨人戦(甲子園)に先発として一軍初出場を果たすと、28日のヤクルト戦(神宮)では5回1失点の投球で初勝利をマーク。9月12日のヤクルト戦(甲子園)では、川崎憲次郎氏以来の高卒新人完封勝利も記録した。

秋山は高卒この年は4勝を挙げ、虎のエース候補として多くの期待を背負うこことなった。しかし翌年は首の故障により影シーズンの大半を二軍で過ごすなど伸び悩み、2016年までの6年間にわずか2勝にとどまった。

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背水の陣から2度の復活 波乱万丈の選手生活

背番号を16から46に変更して臨んだ2017年は、精密なコントロールとキレのある直球を取り戻し、秋山はキャリア最多の12勝をマーク。安定した投球で見せて復活を印象付けたが、2018年には援護に恵まれなかったことや右膝を手術した影響もあって、5勝10敗。2019年も4勝と低迷した。

だが、上半身の使い方を変えて好調時のボールを取り戻した2020年は、再び11勝で復活を遂げると、2021年にも10勝。2年連続2桁勝利でチームを支えたものの、翌年以降は再び右膝の故障に苦しんだ。チームが1985年以来に日本一を手にした2023年には、2で最多勝を獲得したものの、1軍戦の登板はわずか2試合にとどまった。

翌年も復活を目指して2軍で登板を重ねていたが、右膝の状態が芳しくないことなどもあり、2024年シーズン限りでの引退を決断。波乱万丈の選手生活に幕を下ろした。

※記事内の情報は配信時点の情報です(2024年11月現在)