各チーム選手たちが語った描く今季の決意とは？ーNTTジャパンラグビーリーグワン2024-25戦いの幕開け
NTTジャパンラグビーリーグワン2024-25シーズンが始まる。各チームの選手たちが語る今季、優勝への飽くなき渇望に満ちている。埼玉パナソニックワイルドナイツ、東京サントリーサンゴリアス、横浜キヤノンイーグルス、トヨタヴェルブリッツの選手に、今シーズンに挑むにあたっての決意を語ってもらった。※トップ画像撮影/白鳥純一
杉山夏子
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2024/12/20
悲願の優勝なるか？埼玉パナソニックワイルドナイツ福井翔大選手（FL）
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イベント参加した後にチームの宮崎合宿に遅れて合流する福井翔大は、「みんなとたくさん話したい、楽しみ」と話した。2年連続で決勝に進出するものの、優勝は逃していることに関して、「（悔しさの消化は）全然していない。優勝するまで消えない」と、今シーズンこそ悲願の優勝を目指すことを誓った。
昨シーズンはリーグ戦で全勝するも、プレーオフで涙を飲んだワイルドナイツだが、「今年も全部勝っていきたいか？」を問われた福井は「もちろん」「負けたい試合など一試合もない。とにかく勝って、勝っていきたい。僕らのやり方を変えるわけではなく、もう一回自分たちのラグビーを徹底してやり続けていること、プラス最後まで取りきることをやりたい」と勝ちにこだわる姿勢を見せた。
日本代表に選ばれたものの、怪我で戦線を離脱し、悔しさも味わった。代表復帰について問われる場面もあり、福井は「昔からの夢」としたが「試合に出て、チームに貢献していればいける場所ではあると思うので、まずは目の前のことに取り組みたいなと思います」と、目の前のシーズンに向けて全力を注ぐ構えを明らかにした。
「優勝するためにラグビーをやる」東京サントリーサンゴリアス堀越康介キャプテン（HO）
写真撮影/白鳥純一
堀越は、プロゴルファーの宮里藍さんが東京サントリーサンゴリアスを訪れたというエピソードを明かしながら、優勝への思いを語った。「選手達を前にした宮里さんが「『何のためにラグビーをやっているのか』や『自分で何がしたいのか』を考えながら、『それらを定期的に自分で振り返ることが大切だ』と話してくださったのが印象に残っている」と話した。あらためて堀越自身に何のためにラグビーをやっているのか？と問うと、「僕は勝った瞬間が大好きで、勝つため。優勝するためにやっています」と答えた。
昨シーズンのサントリーは、プレーオフ進出を果たしたものの3位に終わった。堀越は敗因を「（一つの原因に絞ることはできないが）やろうとしたアグレッシブアタッキングラグビーを完全に100% やりきれなかったところ」だと分析し、「プレーオフになるとその一つのプレイで変わってしまうことがたくさんある」と話した。
だが今季のチームスローガンである「WIN THE ONE」をミーティングで確認し「昨年のシーズンより成長した」と手応えを感じている。悲願達成に向けた開幕戦は埼玉ワイルドナイツと戦う。
「変化の年となる」横浜キヤノンイーグルス梶村祐介キャプテン（CTB）
撮影/白鳥純一
日本代表の欧州遠征から戻ってきたばかりの梶村祐介は、「合流してまだ短いですけど、ボールの動かし方が変化しているのは感じる。パスする回数や、バリエーションが増えて、それがうまくはまれば結構面白くなるんじゃないかなと思ってます」とチームが順調に仕上がっていると話した。
チームでは元日本代表の田村優が不動のスタンドオフにいる。武藤ゆらぎや7人制から戻ってきた石田吉平が加わることで「少しずつイーグルスのラグビーも変化していく時期に来ている」と感じている。
梶村自身も「（昨シーズン）キャプテンを務めたことでタックルやらないといけないなっていう意識がより強くなり、それが継続して今ディフェンスに行きたいっていうマインドになってるので、それは一つの自分の変化かなと思います」と話した。
2年連続のプレーオフ進出。そこで満足してはいるわけではない。「優勝したいっていう選手が増えてきたので、トレーニングの質も変わってきました」「（優勝が）イメージできる組織になってきたのかなと思っています」『共に超える』というチームスローガンにはサポーターも含まれている。「試合の中でもイーグルスへの声援はすごい感じていますし、リーグの中でも熱狂的なファンの方が多いチーム」と話した。横浜地域密着で応援してくれるファンの声を力にして、優勝を目指す。
「背負いすぎないように、適当に」トヨタヴェルブリッツ姫野和樹キャプテン（FL）
写真/白鳥純一
怪我から復帰して合流した日本代表活動では、「自分だけにフォーカスでき」「久々にラグビー楽しいなと感じた」と学びがあったことを明かし、姫野自身の「責任感が強すぎる」という性格を振り返ったうえで「キャプテンは、背負いすぎないように、適当にやります」と語った。今シーズンは前オールブラックス（ニュージーランド代表）ヘッドコーチのイアン・フォスターをCo.ヘッドコーチで招聘、スティーブ・ハンセンをヘッドコーチ兼ディレクターオブラグビー（HC／D.O.R）は８シーズン目となる姫野和樹キャプテンの下、優勝を目指す。
2人のヘッドコーチ体制となったことで、「すごくいいバランスでチームを構築できて」おり、「自信を持ってプレー」できており、「同じ方向性を見てプレーできている」と語った。埼玉WKから松田力也（SO）も移籍した。大学同期でもある松田の加入を「毎年会うたびに誘っていた」と明かした。
「新しいチャレンジを欲していた」タイミングで手応えを感じ「トヨタ、そして俺に力を貸してくれないか、優勝したい」と「力貸してくれないかと頭下げる思いで連絡した」ことで「応えてくれた」。さっそく出場した試合を観て、「いい選手がのびのびとプレーできるそういった環境を作っていると思った」と盟友のチーム合流を喜び、盟友とともに優勝を目指す。
