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【パ・リーグ最多奪三振】自身初のタイトルを獲得!埼玉西武ライオンズ・今井達也の活躍に迫る

横浜DeNAベイスターズが下剋上を果たし、26年ぶりの日本一に輝いた2024年のプロ野球。個人タイトル争いも最後まで見逃せなかった。DAZNでは、投手5部門、打者6部門を受賞した選手にスポットを当て、「2024 タイトルホルダー」として配信。今シーズンでの活躍をDAZNオリジナル編集でまとめた特別映像で振り返った。今回は、パ・リーグの最多奪三振を獲得した埼玉西武ライオンズ・今井達也投手に迫った。※メイン画像:出典/Getty Images

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今井投手にとっては初づくしのシーズン

今井投手は、2016年ドラフト1位で作新学院高等学校から埼玉西武ライオンズに入団。プロ2年目の交流戦でプロ初登板すると、東京ヤクルトを相手に6回4安打1失点(自責なし)の好投をみせプロ初勝利を飾った。埼玉西武ライオンズでは、1999年の松坂大輔選手以来となる初登板・初先発・初勝利だった。そして、自身初となる開幕投手で迎えた今シーズン。結果は10勝8敗とこちらも自身初となる2桁勝利に届いた。さらに187個でパ・リーグ奪三振王にも輝き、初の個人タイトルも獲得するという初づくしのシーズンだった。そんな今井投手の初づくしのシーズンを、DAZNオリジナル編集とともに振り返る。

メッツ時代のジェイコブ・デグロムを彷彿とさせる風貌で、本家のごとくKを量産

敵地・楽天モバイルパーク宮城で迎えた開幕。自身初の開幕投手を務める今井投手がマウンドへと上がる。1回裏、先頭バッターの茂木栄五郎選手へ投げた6球目。外角高めの157km/hストレートで空振り三振に仕留め上々の出だしだ。そして、0点に抑えたまま迎えた7回裏。100球を超えてもなお球威が落ちない今井投手は、4番の浅村栄斗選手を144km/h外角低めに決まるスライダーで空振り三振。その後も抑え、開幕戦のマウンドを7回で降りた。この日の今井投手は7回、116球、被安打2、奪三振11、与四死球1、自責点0という素晴らしい出来栄え。奪三振も2桁を記録した。本人も降板後のベンチリポートで「初回から全力で飛ばして、行けるところまで行く気持ちでいました。失点なくマウンドを降りることができ、三振もイニングより多く取ることができました。シーズン良いスタートが切れたと思います」と語り、開幕戦は勝ち投手となった。

続いては、4月5日エスコンフィールドでの北海道日本ハムファイターズとの対戦。先発今井投手は、6回まで無失点に抑えていたものの7回裏にピンチを迎える。連打やデッドボールなどで点を与え、2点のリードを守れない。なおも2アウト満塁とピンチは続き、迎えるのは3番万波中正選手。外角低めのスライダーで、ヘルメットを飛ばすほど体制を崩した万波選手から空振り三振を奪った。なんとか同点止まりでマウンドを降りたものの、「7回の先頭打者を出した後、もうひとつギアを上げて投げ切ることができたら0点で終えることができたのかなと思います。野手陣に2点取ってもらって、その2点をしっかり守ることができなかったことは反省です。悔しいです」と話した。

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Source/Getty Images

4月12日の福岡ソフトバンクホークス戦では、1回表2アウト、周東佑京選手を3塁に置いた状態で昨年までのチームメイト・山川穂高選手を迎える。カウント2-2から投じた外角低めのスライダーで空振りに仕留めると、ベンチに戻る際には笑顔を見せる今井投手。同じように、山川選手も笑顔だった。この場面は、俊足の周東選手が3塁にいる状況。後ろに逸らしてしまうと1点を奪われるかもしれない状況にも関わらず、臆することなく落ちる球を投げ込めることに、今井投手の落ち着きと自信が伺えるのかもしれない。さらに山川選手の第2打席も体制を崩すほどの空振りで2打席連続三振を奪った。オリックス・バファローズ西野真弘選手の膝元、内角低めいっぱいに決まるストレートで見逃し三振。上からのアングルで撮った映像を見ると、ホームベースの端ギリギリに決まっていることがわかる。その後も、ストライクゾーンいっぱいに決まる見逃し三振や、思わず手が出てしまうほど低めに落ちる変化球での空振り三振など、次々と三振を量産。ここしかないと言っても過言ではないほど「ズドン」と決まったストレートにバッターは手を出すこともできない。

2024年シーズンは10勝8敗、防御率2.34の成績で幕を下ろした。

来シーズンは200奪三振を目標に

今井投手は187奪三振でパ・リーグの最多三振奪取投手賞を獲得。このことに対して今井投手は「開幕前から目標にしていましたが、まさか獲得できると思っていなかったので、正直なところ驚いています」と驚きを口にするとともに、初めての個人タイトルに喜んだ。1年間ローテーションを守れたことに対して、今井投手はシーズンを通してトレーナーやスコアラーなどスタッフへの感謝も口にしている。続けて、あと13個で200奪三振だったことに対しての若干の悔しさも吐露した。「来年は200奪三振を目指してがんばりたいです」と、今井投手は早くも来シーズンでの活躍を見据えている。


『2024 タイトルホルダー』
【パ・最多奪三振】今井達也(西武)
配信日:2024年12月9日(月)全19回を一挙配信  一部「DAZN Freemium」でも配信

※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています