U23日本代表、4大会ぶりアジアカップ制覇!パリ五輪切符を掴んだ激闘を元日本代表の大津祐樹とプレイバック
柏レイソルや横浜F・マリノス、ジュビロ磐田などで活躍し、日本代表に選ばれた経験もある元プロサッカー選手、大津祐樹がサッカーU23日本代表のアジアカップ優勝・パリ五輪出場を祝い、大活躍した選手を紹介した。お笑いコンビのナインティナイン矢部浩之とのわかりやすく楽しい解説はJリーグファンならずサッカー初心者にも必見だ。※トップ画像出典/NurPhoto via Getty Images
若き日本人代表のU23アジアカップ決勝戦 日本対ウズベキスタン戦をプレイバック
日本は準決勝からメンバー 3人を交代、前回大会準決勝で敗れているウズベキスタンを相手に4大会ぶり2度目の優勝を目指した。試合開始30秒、ウズベキスタンの激しいプレッシャーに合う日本。前半のシュート数は日本1に対しウズベキスタンは9と、いきなりシュートまでもっていかれる苦しい展開となった。
流れを変えたい日本は後半17分に荒木遼太郎と平河悠を投入、さらに26分に山田楓喜、27分に川﨑颯太と攻撃のカードを切っていく。すると直後の28分、その荒木から川﨑につなぎ、さらにサイドの平河に展開。川﨑が再びボールを受けるとクロスを山田へ、そして山田のヘディングシュート。残念ながらゴールポストを越えたが、交代して入った4人の選手が連動しチャンスメイクをした。攻める時間が増えた日本だが得点は奪えず、試合は膠着状態のままアディショナルタイムに突入していく。
ビッグセーブが決勝点!日本、ウズベキスタンを下しパリ五輪切符を手に
後半アディショナルタイム1分、荒木からパスを受けた山田の見事なミドルシュートで得点。苦しんだ日本は待望の先制点を挙げた。山田は試合後この得点について「こういう大きな舞台の優勝を決める試合で自分の持ち味を出せた。今まで苦しかった時も諦めずにやってきたことが決勝で結果として出すことができた。それが素直に嬉しい」と満面の笑みで語った。
この1点を守りきれば8年ぶりのアジアカップ制覇となる日本だが、アディショナルタイム後半5分、痛恨のハンドでPKを献上してしまう。しかし、キーパー小久保怜央ブライアンがビッグセーブで得点を阻止!これには矢部と大津も「素晴らしい。神がかってた」と大絶賛していた。そして虎の子の1点を守り切り試合終了。若き日本代表が激闘を制し、見事アジアの頂点、U23日本代表は4大会ぶり2度目の優勝を果たし、パリオリンピックのサッカー男子の出場資格を得た。スーパーセーブをした小久保は、「宿敵のウズベキスタンが相手で、リベンジを果たそうということはみんなで話していた。それができて本当に嬉しい」と、涙を浮かべながら試合後のインタビューに答えた。今大会最優秀選手に選ばれた藤田譲瑠チマは、「アジアチャンピオンとしてパリ五輪に挑戦できるので、結果にこだわってまだ成し遂げたことのない優勝を目指して頑張りたい」と力強く語った。
大津、後輩小久保のファインセーブに感動「涙が出そうだった」
解説の元日本代表大津は「アジアの予選はいつもすごい大変。この状況で優勝できたことに感動した」と語り、特に気になった選手については「ファインセーブの小久保選手ですね。素晴らしい選手です」と紹介した。さらに「僕が柏レイソル時代に、当時柏ユースの小久保がトップチームの練習に参加しており、当時から背は高かったが体は細くて可愛らしかった。しかし、しっかり成長した。今回のPKを止めた時は父親の気分になって涙が出そうだった」と、笑いをとりつつも後輩の活躍に感動しきりだった。
若い選手が次々と育ち、活躍を続ける日本サッカー。今後も日本サッカーのさらなる発展を期待したい。
『やべっちスタジアム』#159:U23日本代表 アジアカップ優勝&パリ五輪出場決定おめでとう!より
配信日:2024年5月7日
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています