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【J3第7節】首位キープで好調のFC大阪!Jリーグ初の栃木ダービー対決にスタジアムが白熱

明治安田J3リーグは第7節まで終了。7節を終えて首位の座をキープしたのは、2連勝中のFC大阪。また、Jリーグ初となる「栃木 対 栃木」は観衆1万人越えの熱狂に包まれた。今回はそんな第7節の試合結果をまとめつつ、注目のダービーマッチ「栃木SC vs 栃木C」「宮崎 vs 鹿児島」の2試合を振り返っていく。※トップ画像出典/photoAC

Icône icône kinggearKING GEAR Département Editorial | 2025/04/06

第7節(3/29・3/30開催分)試合結果

第7節は3月29日・30日の2日間にわたって開催され、結果は下記の通りとなった。ホームで沼津と対戦したFC大阪は、3-1で快勝を収めた。5試合で3失点の堅守が目立ち、7節の沼津戦では3ゴール獲得など、攻撃にも勢いが生まれつつある。FC大阪を追うのは、今季よりJ3に参入した栃木Cだ。引き分けに終わった7節の栃木SCとのダービーマッチでは、終了間際に同点を決めた粘り強さに注目したい。一方で鳥取は前節で今季初白星を勝ち取ったものの、福島と対戦し0-3負けで最下位に転落した。

3/29開催

・岐阜 1-1 松本

3/30開催

・八戸 1-1奈良
・福島3-0 鳥取
・栃木SC 1-1 栃木C
・群馬 0-2 北九州
・相模原 1-1 讃岐
・金沢 3-1 長野
・FC大阪 3-1 沼津
・高知 1-1 琉球
・宮崎 1-1 鹿児島

Jリーグ史上初の“栃木ダービー”はドロー決着

栃木ダービーは11位栃木SCが2位栃木シティを本拠地カンセキスタジアムとちぎに迎えての一戦。栃木県内に本拠地を置くチーム同士の対決はJリーグ史上初となる。

同県同士の対戦を前に栃木SCのFW矢野貴章、MF福森健太は「絶対に勝たなくてはいけない戦い」と意気込む。また栃木シティは、かねてから「打倒・栃木SC」目標に掲げており、今回の対戦に闘志を燃やして挑むことになる。ハイプレスの連動や奪ったボールをスムーズにゴールまでつなげる精度が高く好調の栃木シティは、なんとしても勝ちにこだわりたいところだ。

前半は、栃木シティがロングフィードで相手陣内へボールを運び、ペースを握ることになる。しかし何度もコーナーキックのチャンスをつかんだものの、栃木SCも堅い守りでゴールを許さない。先に歓喜の瞬間をこじ開けたのは栃木SCだ。前半36分、栃木シティのDFマテイヨニッチの短いバックパスを栃木SC・FW五十嵐太陽が見逃さずに処理し、マイボールに。GK相澤ピーターコアミを交わしてボールはペナルティエリアの外から無人のゴールに吸い込まれ先制点を決めた。前半は1-0で栃木SCのリードを許した形で試合を折り返した。

後半は両チーム得点を得られないまま時間が進んだが、後半45分、取り返したい栃木シティの粘りが得点につながる。左コーナーキックを蹴ったMF岡庭裕貴がボックス内で再びボールを収め、そのままペナルティエリア内から右足でゴール右上に同点弾を決めた。試合は1-1のドロー決着となり幕を閉じた。観衆1万2807人のカンセキが白熱した好ゲームとなった。

試合終了間際に鹿児島・近藤がバイシクルシュートを決めて引き分けに

3月30日にいちご宮崎新富サッカー場にて、テゲバジャーロ宮崎 VS 鹿児島ユナイテッドFCが開催された。この戦いは、鹿児島のJ3降格により2年ぶりの開催となる南九州ダービーマッチとなる。宮崎は首位・FC大阪と勝点が3点差、鹿児島は勝ち点2点差で、両チームともに首位を狙えるポジションにいることもあり、絶対に負けられない試合となっている。鹿児島は直近5試合で4得点を記録するFWアンジェロッティを起点として好調な攻撃陣が持ち味。一方の宮崎は、堅調な守備で固めている。これを鹿児島がをどう攻略するか注目したい。

前半は、前線の鹿児島のFWアンジェロッティ、FWンドカ・チャールスにボールを集め、主導権を握る。一方の宮崎は、堅く守りつつカウンターでチャンスを狙う。鹿児島は前半だけでコーナーキックで7回も攻めるが、宮崎の守護神GKイ・チュンウォンがゴールを許さず、スコアレスで試合を折り返す。

後半、先制点を決めたのは宮崎。68分、フリーキックのチャンスからゴール前でFW橋本啓吾がすらし、最後はMF奥村晃司がペナルティエリア内から左足で押し込んで先制点を決める。取り返したい鹿児島も粘る。90+8分の終了間際に、途中出場の鹿児島・FW近藤慶一がバイシクルシュートをかまし、同点に追いついた。1-1の引き分けとなり勝点1を分け合った試合は、最多入場者記録を更新する動員数で熱狂に包まれた一戦となった。

*Les informations contenues dans cet article sont à jour au moment de la publication.