Hiver chaud et confortable! Mizuno "Breath Thermo" Il se rapproche du secret du matériau exothermique hygroscopique qui serait le premier au monde.
Le thermo respiratoire absorbe une trace d'humidité qui s'écarte constamment de la peau humaine et s'échauffe en chauffant pour garder l'état sec. Mizuno devient une fibre absorbant l'humidité et chauffant dans le monde entier. Cette fois-ci, M. Atsushi Shiraishi, qui est responsable du développement de Mizuno Co., Ltd. (président et chef de la direction: Akito Mizuno) a parlé de l'histoire de naissance de Breath Thermo.
Hidemi Sakuma
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2017/11/07
ほ乳類や鳥類の毛皮や羽毛は、水分を吸って熱を出し保温する事が知られていた。そこで、新しい保温素材を探し求めていた1人のミズノの開発者が、その保温メカニズムに着目し、吸湿発熱する化学繊維を開発した。
それが、ブレスサーモ。
1992年、当時、ウール以上に発熱する素材は世の中に存在しなく、あるメーカーからミズノに乾燥剤が売り込まれ、試しに水をかけてみると発熱したことからすぐに研究開発が始まった。
ところが、乾燥剤として開発された繊維なので、強度が弱いために糸にするのが非常に困難であり、紡績会社とミズノが共同で3年もの月日を費やし糸が完成し、ブレスサーモが誕生した。
ミズノ株式会社
グロバルアパレルプロダクト本部
開発・ソーシング部 材料開発課 技師
白石篤史氏
――ブレスサーモは、どのようにして誕生したのですか。
白石:本当の温かさをお客様に提供するというのが1つのミッションで、そのために熱を蓄える、太陽光を吸収するなど色々な案がある中で、違うアプローチはできないかと研究していました。
その際、羊のウールが湿気を吸って発熱するという知見をもっており、ウール素材よりも大きな発熱量があり、世の中にインパクトを与えるものを開発しようというのが事の発端です。
――開発は上手く進みましたか。
白石:原料を探していた時に、乾燥剤を繊維状に作れるというメーカーさんが現れました。開発するにあたり、大きな問題が2つありましたが、どうにか乗り越えることができました。
――どのような問題となりますか。
白石:まず1つ目となりますが、
①乾燥剤は衣服用ではない。
②強度がなく糸にできない。
③色を均一に染めるのが難しい。
ということでした。
ブレスサーモは原材料の段階ではピンク色で、他の色に染めることが非常に困難でした。そのままでは中綿などの詰め物をする商品しか作れず、衣服用にラインナップを広げられないので、紡績メーカーさんと試行錯誤しましたね。糸らしいものになり編んでみても強度が弱いのですぐ切れてしまったのです。
糸のようになっているが均一ではなく太いところや細いところがあるので全く編めない。ブレスサーモ自身がは湿気を吸うから発熱する性質なので、湿気を吸うと糸の性質が変わり大変でしたが、どうにか編むところまできました。
その後、生地の染色がありましたが、色が染まらないので一緒に組み合わせているポリエステルも変な色に変わってしまうんですよね。色合わせにもかなり時間がかかり、ようやく生地が1997年に完成してアンダーウェアが完成しました。
――もう1つの問題とは、どういったことでしょうか。
白石:それは、マーケティングとなります。現在、アウトドアのアンダーウェアに関して弊社がシェアでトップですが、アウトドア業界に新規メーカーとして参入し、昔からあるアウトドアメーカーよりも弱い立場にありました。そして、ブレスサーモの綿も糸も特別なものだったので非常にコストが高いモノになってしまったんですよね(笑)。
――価格は、お幾らだったのですか。
白石:1着5,000円位でした(笑)。外見がよくなく、アウトドアに弱いので、社内で誰も見向きもしなく、「売れますか?」と言われましたが、機能性が素晴らしいと分かってくれる人達が出てきまして、最初の数千着がテストセールですぐに売り切れてしまいました。
――すばらしいですね。こちらがブレスサーモとなりますか。
白石:これがブレスサーモの綿ですね。ほぐして水をかけて揉むと発熱をして熱くなります。
――凄いです。確かに熱くなりますね。
白石:アウトドアの本物志向の方々にかなり響いてすぐ売り切れてしまいました。2000年初頭には100万着もご購入いただきました。
――その後は、いかがでしたか。
白石:何種類もラインナップを作り、生地の厚さを変えたりして販売したら2005年頃には200万枚にまで到達しました。因みに、ブレスサーモの発熱量は、ウール、レーヨンより遥かに高いものとなっています。
現在は、スポーツ市場で信用を得ながら、生活者向けも展開しています。肌着だけでなく多くの商品を展開しています。アンダーウェア以外に、Tシャツ、ダウンウェア、パンツ、布団などがあります。
――他に特長はありますか。
白石:丈夫で温かく、消臭能力が高く、アウトドア長時間過ごすスポーツにとって快適で、いつでもサラッとしていて肌に非常に優しいです。ここまでの機能を備えているのは、ミズノのブレスサーモだけだと思います。
――これからの冬にブレスサーモは欠かせませんね。 最後に。今後の展望を教えていただけますか。
白石:当初はアウトドア商品が中心でしたが、各種競技スポーツ、一般の生活シーンでも機能性のメリットがある素材のため、様々なシーンに対応できるブレスサーモ製品を展開している状況で、今後も更に拡大させる方向です。ありがとうございました。
一般的にアパレルメーカーでは、衣服にできない乾燥剤などの素材は採用から外れてしまうが、ミズノはお客様に素晴らしいものを提供すべく、ポテンシャルの高さに注目をして研究開発を続けている。
寒い冬を、ブレスサーモと一緒に乗り越えよう! (了)
ブレスサーモ
http://www.breaththermo.com/
Mizuno Corporation
http://www.mizuno.jp/
Coopération de couverture / Mizuno Corporation
Photo fournie / Mizuno Corporation
Photo d'interview / Hidemi Sakuma
それが、ブレスサーモ。
1992年、当時、ウール以上に発熱する素材は世の中に存在しなく、あるメーカーからミズノに乾燥剤が売り込まれ、試しに水をかけてみると発熱したことからすぐに研究開発が始まった。
ところが、乾燥剤として開発された繊維なので、強度が弱いために糸にするのが非常に困難であり、紡績会社とミズノが共同で3年もの月日を費やし糸が完成し、ブレスサーモが誕生した。
ミズノ株式会社
グロバルアパレルプロダクト本部
開発・ソーシング部 材料開発課 技師
白石篤史氏
――ブレスサーモは、どのようにして誕生したのですか。
白石:本当の温かさをお客様に提供するというのが1つのミッションで、そのために熱を蓄える、太陽光を吸収するなど色々な案がある中で、違うアプローチはできないかと研究していました。
その際、羊のウールが湿気を吸って発熱するという知見をもっており、ウール素材よりも大きな発熱量があり、世の中にインパクトを与えるものを開発しようというのが事の発端です。
――開発は上手く進みましたか。
白石:原料を探していた時に、乾燥剤を繊維状に作れるというメーカーさんが現れました。開発するにあたり、大きな問題が2つありましたが、どうにか乗り越えることができました。
――どのような問題となりますか。
白石:まず1つ目となりますが、
①乾燥剤は衣服用ではない。
②強度がなく糸にできない。
③色を均一に染めるのが難しい。
ということでした。
ブレスサーモは原材料の段階ではピンク色で、他の色に染めることが非常に困難でした。そのままでは中綿などの詰め物をする商品しか作れず、衣服用にラインナップを広げられないので、紡績メーカーさんと試行錯誤しましたね。糸らしいものになり編んでみても強度が弱いのですぐ切れてしまったのです。
糸のようになっているが均一ではなく太いところや細いところがあるので全く編めない。ブレスサーモ自身がは湿気を吸うから発熱する性質なので、湿気を吸うと糸の性質が変わり大変でしたが、どうにか編むところまできました。
その後、生地の染色がありましたが、色が染まらないので一緒に組み合わせているポリエステルも変な色に変わってしまうんですよね。色合わせにもかなり時間がかかり、ようやく生地が1997年に完成してアンダーウェアが完成しました。
――もう1つの問題とは、どういったことでしょうか。
白石:それは、マーケティングとなります。現在、アウトドアのアンダーウェアに関して弊社がシェアでトップですが、アウトドア業界に新規メーカーとして参入し、昔からあるアウトドアメーカーよりも弱い立場にありました。そして、ブレスサーモの綿も糸も特別なものだったので非常にコストが高いモノになってしまったんですよね(笑)。
――価格は、お幾らだったのですか。
白石:1着5,000円位でした(笑)。外見がよくなく、アウトドアに弱いので、社内で誰も見向きもしなく、「売れますか?」と言われましたが、機能性が素晴らしいと分かってくれる人達が出てきまして、最初の数千着がテストセールですぐに売り切れてしまいました。
――すばらしいですね。こちらがブレスサーモとなりますか。
白石:これがブレスサーモの綿ですね。ほぐして水をかけて揉むと発熱をして熱くなります。
――凄いです。確かに熱くなりますね。
白石:アウトドアの本物志向の方々にかなり響いてすぐ売り切れてしまいました。2000年初頭には100万着もご購入いただきました。
――その後は、いかがでしたか。
白石:何種類もラインナップを作り、生地の厚さを変えたりして販売したら2005年頃には200万枚にまで到達しました。因みに、ブレスサーモの発熱量は、ウール、レーヨンより遥かに高いものとなっています。
現在は、スポーツ市場で信用を得ながら、生活者向けも展開しています。肌着だけでなく多くの商品を展開しています。アンダーウェア以外に、Tシャツ、ダウンウェア、パンツ、布団などがあります。
――他に特長はありますか。
白石:丈夫で温かく、消臭能力が高く、アウトドア長時間過ごすスポーツにとって快適で、いつでもサラッとしていて肌に非常に優しいです。ここまでの機能を備えているのは、ミズノのブレスサーモだけだと思います。
――これからの冬にブレスサーモは欠かせませんね。 最後に。今後の展望を教えていただけますか。
白石:当初はアウトドア商品が中心でしたが、各種競技スポーツ、一般の生活シーンでも機能性のメリットがある素材のため、様々なシーンに対応できるブレスサーモ製品を展開している状況で、今後も更に拡大させる方向です。ありがとうございました。
一般的にアパレルメーカーでは、衣服にできない乾燥剤などの素材は採用から外れてしまうが、ミズノはお客様に素晴らしいものを提供すべく、ポテンシャルの高さに注目をして研究開発を続けている。
寒い冬を、ブレスサーモと一緒に乗り越えよう! (了)
ブレスサーモ
http://www.breaththermo.com/
Mizuno Corporation
http://www.mizuno.jp/
Coopération de couverture / Mizuno Corporation
Photo fournie / Mizuno Corporation
Photo d'interview / Hidemi Sakuma