1964年パラ東京大会のドキュメンタリーが新春公開!仮面女子の猪狩ともからが語る2020年への想い
およそ200日後に迫った東京オリンピック・パラリンピックの開催に先立ち、1964年行われたパラリンピック東京大会の様子を収めたドキュメンタリー「東京パラリンピック 愛と栄光の祭典」が、2020年1月に復刻公開される。ロードショーに先立ち、第32回東京国際映画祭の招待作品としても上映され、仮面女子の猪狩ともかさんと、ソフィアオリンピック・パラリンピック学生プロジェクト「Go Beyond」代表の山本華菜子さんによるトークショーが実施された。
Junichi Shiratori
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2019/12/19
2020年1月17日より、ユナイテッド・シネマ豊洲で上映される「東京パラリンピック 愛と栄光の祭典」は、初めて「パラリンピック」という名称で開催された東京大会の様子を収めたドキュメント作品。
1964年の東京パラリンピックを収めた映像はこれまでに6本確認されているが、現存するのはこの映画と、NHKが制作したドキュメントを含めて2本しかない。大変貴重な映像だ。イベントでは、映画の感想や2020年に向けた意気込みなどが語られた。
ーーまずは、この映画をご覧になられた感想を教えて下さい。
猪狩:東京オリンピック・パラリンピックの招致が決まってから、(前回の自国で開催された)1964年の映像を見てきましたが、こんなにきれいなパラリンピックの映像が残っているということにビックリしました。
山本:外国からやってきたたくさんの方の価値観で、日本社会が大きく変わり、みんなが笑顔になっていく瞬間の映像を見て、あらためて自国開催の価値や、ホスト国だからこそ出来ることがあるということを感じさせられました。
ーー来年には、東京でパラリンピックが開催されます。感慨深いものがありますよね?
猪狩:オリンピックが生きているうちに開催されるというのは、なかなか体験できない貴重な経験だと思います。
山本:2回目のパラリンピックを開催するのは、東京が初めて。東京だから、日本だからできる変化を世界に見せられる大切な機会だと思い、日々活動しています。
ーー1964年の東京大会は「パラリンピック」が開催された初の大会ということですが、当時の大会や社会の様子についてどのように感じられましたか?
山本:作品のなかには「メダルは期待しないで。頑張れるだけ頑張ります」と話す選手が多く出てきます。 今は、パラリンピックメダル獲得を優先する傾向がありますが、当時は出場することに価値がある大会だったんだと感じました。
いろいろなパラスポーツを観に行くと、会場には音楽や映像が流れたり、イベントなどが開催されていて、みんなが楽しめる場所に変化してきているので、時代の移り変わりを感じますね。
ーーお二人が2020年の東京オリンピック・パラリンピックに期待することは?
猪狩:今は、多くのみなさんがパラスポーツに興味を持っている時期ですが、東京オリンピック・パラリンピックが終了した2020年以降も、よりみんなが快適に過ごせるような社会になっていってほしいと思います。
山本:2020年は、多くの人の心に「こういう世界がいい」という想いが芽生える年になると思います。この想いを、2021年以降にどうやって繋げていくか、どういう変化を遂げていくかを見るのが楽しみ。
「2020年の東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに日本が変わった」と言ってもらえるような大会にしていきたいと思います。
1964年の東京パラリンピックの様子を収めたドキュメンタリー「東京パラリンピック 愛と栄光の祭典」は、2020年1月17日より、ユナイテッド・シネマ豊洲にて上映される。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年の新春に、前回大会の様子をぜひご覧になられてみてはいかがでしょうか。
公式サイトURL:http://cinemakadokawa.jp/tokyopara1964/
「東京パラリンピック 愛と栄光の祭典」
2020年1月17日より、ユナイテッド・シネマ豊洲にて復刻上映
初公開年月日:1965年5月15日
監督・脚本・撮影:渡辺公夫
解説:宇野重吉
音楽:團伊玖磨
制作:上原明
【写真提供・取材協力】東京国際映画祭事務局