西武ライオンズが本拠地の改修工事を完了「唯一足りないのはチャンピオンフラッグ」と辻監督は雪辱誓う
埼玉西武ライオンズは、およそ3年の月日をかけて取り組んできた本拠地メットライフドームの改修を無事に竣工させ、装いを新たにしたスタジアムで、3月26日の開幕を迎えることとなった。
Junichi Shiratori
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2021/03/24
スタジアムの竣工式には、埼玉西武の後藤高志オーナーや、辻発彦監督らが出席。辻監督は「色々なものが増え、夢の詰まったメットライフドームになったが、唯一足りないものは、球団旗の横にチャンピオンフラッグ。失われたものを2021年シーズンは奪還し、日本一という目標に向けて戦っていきたい」と、開幕に向けた抱負を語った。
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©埼玉西武ライオンズ
シーズン開幕の100日前にあたる昨年の12月16日には、ももいろクローバーZの百田夏菜子、佐々木彩夏、高城れにの3名と、辻監督によるイベントを開催。無事にリニューアル工事終えることを祈りつつ、「コロナに負けない!日本を明るく!」を合言葉に、約520発の花火の打ち上げを見守った。
(※玉井詩織は、新型コロナウイルスの濃厚接触者に該当し、自宅待機中のため欠席)
これまでにメットライフドームで度々ライブを行ってきたももいろクローバーZのリーダー百田夏菜子は、「改修されるという話を聞いたときに、バックネット裏の長い階段は『どうなるんだろう?』と思っていました。あの階段を見ると『メットライフドームに来た』という気持ちになり、気合も入ります。改修後もそのまま残っていると聞いたので、また登り降りしたい。この会場では、いろいろなコンセプトのライブをやらせていただきました。たくさんの新たな挑戦を始めた場所でもあるので、また私たちの新しい挑戦を見ていただけたら」と、ライブへの意気込みも語った。
球場の1塁側に新たに設置されたトレイン広場には、横瀬車両基地に留置されていた西武鉄道101系の車両を設置。今シーズンの新入団選手によるラッピングの仕上げが施された末に、車両が「L-train101(エルトレインいちまるいち)と名付けられることも明らかになった。
佐々木健投手、山村崇嘉選手、大曲錬投手が、車体横の「隠れレオ」と「隠れライナ」を貼り付けた後、渡部健人選手が車両正面に球団公式マスコットのレオをラッピング。
ドラフト1位で入団した期待のルーキーは、「メットライフドームエリアのシンボルになる『L-train 101』のラッピング作業をさせていただき、絶対に失敗できないという思いから、手が震えてしまいました。不器用ながらもうまく貼れたのではないかと思う。1日でも早く、ライオンズの一員としてファンの皆さまに認められるような選手になりたい」と、感想や抱負を語った。
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横瀬車両基地からメットライフドームまでの運搬作業の様子。搬入作業は人での少ない深夜、一般道を経由して行われた。
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メットライフドームに搬入される車両。
今回の改修でリニューアルされた入場ゲート。1塁側と3塁側に入り口がそれぞれ設けられてゲートが統一された。
3塁側には大型遊具施設の「テイキョウキッズフィールド」がオープン。迷路やクライミング、高さ5.5mのタワーから滑り降りるローラースライダーなどの遊具が設置され、じっとしていられなくなっ子供たちも楽しめるように工夫されている。
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埼玉西武ライオンズの2021年シーズンは、3月26日に本拠地メットライフドームで行われるオリックスバファローズ戦で幕を開ける。
今年のチームスローガンは、思うように力を出しきれなかった2020年シーズンの悔しさと、殻を打ち破りたいという想いを込めた「BREAK IT」。新たなスタジアムで優勝を目指す埼玉西武ライオンズの熱い戦いに注目したい。
【写真提供・Coopération en couverture】埼玉西武ライオンズ
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