コロナ禍でのサポーターの想いを伝えたい!
Jリーグの試合観戦もコロナ禍では以前のように声援を送ることが難しくなってしまった。どんな想いでチームやサッカーを応援しているのか?3月29日(月)に新宿紀伊國屋サザンシアターで舞台を開催する植田朝日さんに話を聞かせて頂いた。
Koike Kikuchi
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2021/03/28
――お久しぶりです。コロナ禍になって約1年が経ちましたが、サッカーに対してどんな変化や発見がありましたか?
植田:コロナ禍になって色々なものが変わっちゃったじゃないですか。そして色々なものが見えてきましたよね。サッカー場で言えば、無観客や人数制限や歌を歌っちゃいけないなど色々な規制があるじゃないですか。
スタンドでの太鼓や歌の音に隠れて今まで見えてなかったものが、コロナ禍で見えてきました。
――どんなことが見えてきましたか?
植田:例えばお客さんが、サッカーをあまり見えていない部分があると気付きました。スタジアムへ観戦に行くと、拍手のタイミングが「えっ!」て思うシーンであったり、拍手をする基準に違和感を覚えました。
今までスタジアムで見ていて感じなかったことが、サポーターの声や応援というノイズが無くなった時に「あれ、この国のサッカーはどうなんだ?」と思いましたね。
――そんな中、最近では劇団にも注力されているんですよね?
植田:コロナの影響で時間が出来たので、劇団コラソンに力を入れています。最近ではチケットを発売したら1時間で完売したりと調子が良いんです。
日本サッカーや俺の好きなFC東京にスタジアムで何か出来ないのであれば、舞台で貢献できないかと考えました。
今はあからさまにファンやスタジアムへ足を運ぶ方が減っていますよね。FC東京を俺がやっている劇団に興味がある人たちに知ってもらうチャンスだと思いました。
今まで俺のことを知らなかった方々が「朝日くんが主宰する劇団は面白いね」と言って見に来てくれているし、今の役者さんのファンの方々も「劇団コラソン面白いね」と来てくれています。
――舞台を通してFC東京やサッカーに興味を持ってもらっているんですね。
植田:あと、FC東京を好きな著名人の顔触れが5年前から変わってないんですよ。下手したら10年くらい変わってないんです。
なぜかチームが良い成績を残しても、東京好きな有名人、著名人が増えてないんですよ。それは積極的に新規のファンを囲い込みにいってなかったり、アプローチしてないからだと思ったんです。
今までもFC東京ファンの気持ちを盛り上げようという舞台もやっていましたが、3月29日にやる「眠らない街」という舞台はターゲットがまるで違うんです。新規のファンを増やせればと思っています。
――3月29日(月)の舞台は、新宿紀伊國屋サザンシアターという素晴らしい場所でやるんですよね。
植田:劇団コラソンを始めてもう15年ですが、サザンシアターには行ったことがなかったんです。
急遽、2週間前に「使えるよ」と連絡を頂き「ではやります!」と。普通だったら何ヶ月も準備するのに2週間前にやるのを決めて、チケット発売は10日前。準備の時間は短いですが、今回のキャストのチームワークは凄く良いし、集中力もあるので良いものを作ります。
――舞台を通して新規のサッカーファンやFC東京ファンが増えたら素晴らしいですよね。
植田:コロナ禍という状況があるのはもちろんですが、今スタジアムからファンが減っているのはサッカーというスポーツの情熱的な部分を担っていた応援がなくなっているから。
スタジアムでの楽しみやライブスポーツとしての楽しみが半減しているじゃないですか。
それを体感している方々に「スタジアムでのサッカー観戦、面白いよ!」と言っても、「今は声を出せないじゃん」と言われてしまいますが、このタイミングで新規のファンを増やせたら、以前のような応援が出来るようになれば、更にサッカーを面白く感じるでしょう。このタイミングで新規のファンを増やすのはプラスでしょと。
――今回の舞台の中身を話せる範囲で教えてください。
植田:FC東京あるあるとコロナ禍の中のサポーターの想いがテーマです。
ルヴァンカップの優勝は超嬉しかったですが、今までのような声援があって優勝したわけではないので、物足りなさや悔しさとかはありました。
長年応援に行っていた仲間たちがスタジアムに行くのを自粛したりしましたし。
自分がつい喜んで叫んでしまって、好きなクラブやファンやサッカー界に迷惑を掛けてはいけないとテレビで観戦したサポーターの複雑な思いなどをストーリーにしています。
――今回、石川直宏さんも出演されるんですよね?
植田:はい。FC東京のクラブコミュニケーターの彼に、そんなサポーターの想いをどう思っているかや、本人の想いを表現して頂く予定です。
ーーこの1年間は練習の見学にも行けない、選手ともコミュニケーションが取れないという今までになかったことだと思いますが。
植田:こんなにチームが遠いのは初めてです。以前は練習場に行って、みんなと会っていたけれど、今は特定の仲間とは会えない分、以前よりも密に連絡を取り合っている部分もあるんですよ。
――サポーター同士も今までよりもスタジアムで会えないですよね。
植田:1月4日のルヴァンカップの決勝(FC東京VS柏レイソル)も、仕事始めだったりで、ずっと応援してきたサポーターがファイナルなのに見に行けないというケースが一杯あって。仕事的、会社的に「外に出るな」と言われている仲間もいたり。
ただニュースを見ていた人からしたら「1月4日に日程がずれて開催したんだな、東京が優勝したんだな」くらいだと思いますが、あの日程にずれたことによって、ずっと応援してきた仲間が色々な事情で来れないという中での優勝は嬉しいには違わないですが、色んな気持ちがうずまいていて。
そういうことをあえて伝えてこなかったし、こういう舞台で出したほうが、サッカーファンではない方にも伝わる部分があると考えています。
舞台を見たら「あー、そういう想いで見ているんだ」とか、自分が推しているキャストの応援に見に来てくれているとしたら、「同じ境遇だったら」と感情移入してFC東京やサッカーを知るきっかけになってくれたらなというアプローチです。
劇団コラソン第74回公演『眠らない街』公演情報(※3.24更新) | GEKIDAN CORAZON
劇団コラソンさん (@gekidan_corazon) / Twitter
植田:コロナ禍になって色々なものが変わっちゃったじゃないですか。そして色々なものが見えてきましたよね。サッカー場で言えば、無観客や人数制限や歌を歌っちゃいけないなど色々な規制があるじゃないですか。
スタンドでの太鼓や歌の音に隠れて今まで見えてなかったものが、コロナ禍で見えてきました。
――どんなことが見えてきましたか?
植田:例えばお客さんが、サッカーをあまり見えていない部分があると気付きました。スタジアムへ観戦に行くと、拍手のタイミングが「えっ!」て思うシーンであったり、拍手をする基準に違和感を覚えました。
今までスタジアムで見ていて感じなかったことが、サポーターの声や応援というノイズが無くなった時に「あれ、この国のサッカーはどうなんだ?」と思いましたね。
――そんな中、最近では劇団にも注力されているんですよね?
植田:コロナの影響で時間が出来たので、劇団コラソンに力を入れています。最近ではチケットを発売したら1時間で完売したりと調子が良いんです。
日本サッカーや俺の好きなFC東京にスタジアムで何か出来ないのであれば、舞台で貢献できないかと考えました。
今はあからさまにファンやスタジアムへ足を運ぶ方が減っていますよね。FC東京を俺がやっている劇団に興味がある人たちに知ってもらうチャンスだと思いました。
今まで俺のことを知らなかった方々が「朝日くんが主宰する劇団は面白いね」と言って見に来てくれているし、今の役者さんのファンの方々も「劇団コラソン面白いね」と来てくれています。
――舞台を通してFC東京やサッカーに興味を持ってもらっているんですね。
植田:あと、FC東京を好きな著名人の顔触れが5年前から変わってないんですよ。下手したら10年くらい変わってないんです。
なぜかチームが良い成績を残しても、東京好きな有名人、著名人が増えてないんですよ。それは積極的に新規のファンを囲い込みにいってなかったり、アプローチしてないからだと思ったんです。
今までもFC東京ファンの気持ちを盛り上げようという舞台もやっていましたが、3月29日にやる「眠らない街」という舞台はターゲットがまるで違うんです。新規のファンを増やせればと思っています。
――3月29日(月)の舞台は、新宿紀伊國屋サザンシアターという素晴らしい場所でやるんですよね。
植田:劇団コラソンを始めてもう15年ですが、サザンシアターには行ったことがなかったんです。
急遽、2週間前に「使えるよ」と連絡を頂き「ではやります!」と。普通だったら何ヶ月も準備するのに2週間前にやるのを決めて、チケット発売は10日前。準備の時間は短いですが、今回のキャストのチームワークは凄く良いし、集中力もあるので良いものを作ります。
――舞台を通して新規のサッカーファンやFC東京ファンが増えたら素晴らしいですよね。
植田:コロナ禍という状況があるのはもちろんですが、今スタジアムからファンが減っているのはサッカーというスポーツの情熱的な部分を担っていた応援がなくなっているから。
スタジアムでの楽しみやライブスポーツとしての楽しみが半減しているじゃないですか。
それを体感している方々に「スタジアムでのサッカー観戦、面白いよ!」と言っても、「今は声を出せないじゃん」と言われてしまいますが、このタイミングで新規のファンを増やせたら、以前のような応援が出来るようになれば、更にサッカーを面白く感じるでしょう。このタイミングで新規のファンを増やすのはプラスでしょと。
――今回の舞台の中身を話せる範囲で教えてください。
植田:FC東京あるあるとコロナ禍の中のサポーターの想いがテーマです。
ルヴァンカップの優勝は超嬉しかったですが、今までのような声援があって優勝したわけではないので、物足りなさや悔しさとかはありました。
長年応援に行っていた仲間たちがスタジアムに行くのを自粛したりしましたし。
自分がつい喜んで叫んでしまって、好きなクラブやファンやサッカー界に迷惑を掛けてはいけないとテレビで観戦したサポーターの複雑な思いなどをストーリーにしています。
――今回、石川直宏さんも出演されるんですよね?
植田:はい。FC東京のクラブコミュニケーターの彼に、そんなサポーターの想いをどう思っているかや、本人の想いを表現して頂く予定です。
ーーこの1年間は練習の見学にも行けない、選手ともコミュニケーションが取れないという今までになかったことだと思いますが。
植田:こんなにチームが遠いのは初めてです。以前は練習場に行って、みんなと会っていたけれど、今は特定の仲間とは会えない分、以前よりも密に連絡を取り合っている部分もあるんですよ。
――サポーター同士も今までよりもスタジアムで会えないですよね。
植田:1月4日のルヴァンカップの決勝(FC東京VS柏レイソル)も、仕事始めだったりで、ずっと応援してきたサポーターがファイナルなのに見に行けないというケースが一杯あって。仕事的、会社的に「外に出るな」と言われている仲間もいたり。
ただニュースを見ていた人からしたら「1月4日に日程がずれて開催したんだな、東京が優勝したんだな」くらいだと思いますが、あの日程にずれたことによって、ずっと応援してきた仲間が色々な事情で来れないという中での優勝は嬉しいには違わないですが、色んな気持ちがうずまいていて。
そういうことをあえて伝えてこなかったし、こういう舞台で出したほうが、サッカーファンではない方にも伝わる部分があると考えています。
舞台を見たら「あー、そういう想いで見ているんだ」とか、自分が推しているキャストの応援に見に来てくれているとしたら、「同じ境遇だったら」と感情移入してFC東京やサッカーを知るきっかけになってくれたらなというアプローチです。
劇団コラソン第74回公演『眠らない街』公演情報(※3.24更新) | GEKIDAN CORAZON
劇団コラソンさん (@gekidan_corazon) / Twitter