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矢部浩之さん『やべっち CUP』7年目の挑戦!サッカー界への想いと感謝、子どもたちへの期待「楽しみながら真剣勝負を」

小学生年代を対象にした「U-12サッカー大会 やべっち CUP2024」が12月28日、千葉県千葉市のJFA夢フィールドにて開催される。2018年の初開催から7回目を迎える今大会の発足人はナインティナインの矢部浩之さん。長年サッカー番組に携わり、サッカー界に尽力してきた矢部さんの「子どもたちのためにサッカー大会をやりたい」という想いのもと、現役JリーガーやOB陣、お笑い芸人を招き、毎年盛り上がりを見せてきた。今回キングギア では開催発表後の矢部さんにインタビューを実施。大会に対する思いの丈を聞いた。※トップ画像撮影/長田慶

Icône 30716468 1048529728619366 8600243217885036544 nYoshitaka Imoto | 2024/10/17

新たな取り組みでサッカー教室を開催

今回発表された「やべっちCUP 2024」は12歳以下を対象にしたサッカー大会と、現役サッカー選手や元プロのOB選手、お笑い芸人を交えたエキシビションマッチを予定。さらに、7回目を迎えた今大会からの新たな取り組みとして、小学生を対象にしたサッカー教室も行われる。

矢部さんは今年の開催決定に対して、「毎回スポンサーの方々がいないと成立しなくて、集まってくれないとできない。毎年本当に感謝しつつ、『またやります!』という話をスタッフから聞いて、『やった!』と思っている感じです」と喜びを口にする。サッカー教室を取り入れた新たな取り組みについては、「募集で選ばれた(サッカー大会に参加する)ちびっ子だけでなくて、観にきたちびっ子もボールが蹴れるという環境がすごくいいと思います」とコメント。新たな広がりを見せると期待を寄せている。

矢部さんは岡村隆史さんとのコンビ、ナインティナインとしてお笑い界のトップで活躍する傍ら、2002年からテレビ朝日系列にてサッカー情報番組『やべっちFC』を担当。2020年からは動画配信サービスDAZNにて『やべっちスタジアム』として形を変えながら、長年日本サッカーに寄り添い、視聴者にサッカーの楽しさや面白さを伝えてきた。

矢部さんは、「こちらは毎週テレビ朝日やDAZNのスタジオに入って、サッカーの試合を観ながら好きなことを言って。そして、選手からメッセージをもらって、というルーティーンをやっていただけなんですよね」と20年以上にわたりサッカーと携わってきた自身のキャリアを振り返る。

そのなかで番組に寄せられる反響について、「いつの間にか『やべっち』というのが当たり前になってくれている。現役選手から『観てました!』とか、『やべっちFCでサッカーを始めました!』とか言われる。それはありがたいですし、長いことコツコツやってきた成果かなと思います」と語り、続けてきたからこそ得られている手応えがあると明かす。

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Photographie/Kei Nagata

子どもたちに対して生まれた感情

これまで番組でプロやOB選手とのフットサル企画を行ってきた矢部さんが、子どもたちを対象にしたサッカー大会を開くきっかけとして挙げたのが家族の存在。

「1番大きいのは自分に息子が生まれたということで、長男がサッカーを始めたこと」と切り出した矢部さんは、「あとは番組をやらせていただいて、『小学生の時から観てました』という子がプロになったりしている。そういう環境にいるとちびっ子に頑張ってほしい、楽しんでほしいという考えが自然と出てきましたね」と、この大会を生むことにつながった感情について明かしている。

「やべっちCUP」の見どころのひとつが、矢部さんの人脈からなるサッカー界、芸人界からの大物参戦。今回発表されたメンバーには、元日本代表の駒野友一さんや太田宏介さん、山瀬功治選手(レノファ山口)や千葉和彦選手(アルビレックス新潟)などの実績あるJリーガーも名を連ねる。さらに、ペナルティのワッキーさんやパンサーの尾形貴弘さんなどのサッカー芸人も参加する。

矢部さんはさまざまなカテゴリーから参加者が集う「やべっちCUP」のレベルについて、「『怪我のないように』というのはいつも大会前に言っているんですが、僕はサッカーに関してはおかしなところがある。どんどんレベルを上げてくれと思っています(笑)」とより本気度が高まった戦いに期待する。

一方で、「募集した子が強いチームばかりになると、また大会の意味がなくなってきてしまう。レベルがさまざまあるなかで、サッカー教室もやる。あとは、芸人さんが必ず中和剤になってくれると思います」と語り、プロも参加するサッカー大会としてのレベルを維持しながらも、大会を盛り上げるお笑い芸人による相乗効果にも期待を寄せている。

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Photographie/Kei Nagata

夢フィールドでの開催に「テンションが上がる」

将来的には「やべっちCUP」出身のプロ選手誕生も熱望しているという矢部さん。「今サッカーを観ている子は久保(建英)選手や三笘(薫)選手を普通に観ているちびっ子なので、『ああなりたい!』とあのレベルを目指してやっていく。必ずすごい選手が出てくると思います」と世界トップクラブで活躍する日本代表の活躍に言及しながら、子どもたちへの無限の可能性と日本サッカー界のレベルアップに期待を膨らませている。

今回の会場は現役の日本代表選手も練習施設として使うJFA夢フィールド。矢部さんは、「僕自身がテンション上がっている。整った施設でグラウンドの芝の質もいいですし、あそこでボールを蹴れるだけで本当に幸せだなと思います」といちサッカープレイヤーとしての喜びを語る。

そのなかで、「参加してくれるちびっ子たちには優勝するつもりで真剣勝負をしてほしいと思いますし、毎年思っているのは楽しくサッカーがしたいということ。芸人さんが入れば中和剤になりますし、プロの選手同士がやってるときは刺激にもなると思うので、楽しみながら真剣勝負をしてほしいと思います」と年末に向けて期待を寄せた。

インタビュー中には日本サッカー界への想いも語られるなど、矢部さんの言葉から感じられたのは、サッカーに対しての真っすぐな気持ちと番組を続けてきたことで生まれた感謝。初開催から7回目を迎える「やべっちCUP 2024」は新たな取り組みも取り入れたなか、年末に熱い戦いが繰り広げられる。

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Photographie/Kei Nagata