
【J1第12節/第20節】川崎Fが昨季王者相手に2つ目の黒星!浦和は今季初連勝で上昇気流に乗る
AFCチャンピオンズリーグエリートファイナルズに出場する横浜FMと川崎F、そしてクラブワールドカップに出場する浦和は、日程調整のため先の試合を前倒しで4月16日に開催。海外チームとの戦いに向けてコンディションを上げたいところだが、横浜FMと川崎Fは黒星を喫し、浦和のみ白星獲得に成功した。今回はそんな3チームの試合結果をまとめつつ、「神戸 vs 川崎F」「浦和 vs 京都」の2試合を振り返ってみよう。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

第12節/第20節(4/16開催分)試合結果
横浜FMと川崎Fは第12節、浦和は第20節がそれぞれ開催され、結果は下記の通りとなった。横浜FMは清水との対戦で先に2点リードするも、後半戦で3ゴール奪われて逆転負け。川崎Fは2点目を入れられた直後に1点返すも、最後まで追いつけずに敗れた。一方浦和は絶好調の京都を相手に勝点3を獲得して2連勝。順位を10位から9位に上げている。
第12節
・横浜FM 2-3 清水
・神戸 2-1 川崎F
第20節
・浦和 2-1 京都
昨季王者に敗れた川崎F、同点にあと1歩届かず
4月28日にACLE決勝トーナメント準々決勝でアル・サッドと戦う川崎F。サウジアラビアという遠い中東の地でカタールリーグ1位の強敵と対決するため、それまでの国内リーグ戦で勝利を重ねていい流れのまま旅立ちたいところだ。しかし、第10節の時点で3位に位置するも、ここ3試合は連続で引き分けており足踏み状態。さらに、今節は昨季リーグ優勝を果たした神戸と対戦する。今シーズンはまだ調子が上がらずボトムハーフに位置している相手だが、激しい撃ち合いになることが予想された。
試合開始から川崎Fは相手に主導権を握られ、なかなか思うような攻撃を仕掛けられない。裏を狙われるシーンも多く、自陣に押し込まれる展開が続いた。そして前半31分、佐々木大樹にボックス右角手前からミドルシュートを決められてしまい、先制点を奪われてしまう。さらに45分には右CKからマテウス・トゥーレルが頭で押し込み、追加点を献上してしまった。前半のうちに1点でも返しておきたい川崎Fは、アディショナルタイムに決定機を作る。45+3分、右サイドの伊藤達哉から横パスを受けた河原創は、縦にロングパスを供給。するとそれをマルシーニョが持ち運び、相手を交わしながら右足で流し込んだ。
後半も神戸ペースで進み、幾度となくゴールを脅かされる。川崎Fも選手を交代しながら反撃を試みるが、相手のプレスや攻め込みの対応に追われてチャンスに持ち込めない。そして試合は2-1で終了し、川崎Fは今季2度目の黒星を喫してしまった。
しかし、今節で表面化した課題を修正し、強化した状態でACLE準々決勝に臨める点ではポジティブと言ってもいいだろう。国内・ACLEでのタイトル獲得に向け、川崎Fは強さを増しながら進んでいる。
松尾が2試合連続ゴール!浦和がホームで今季初連勝を飾る
2007年、2017年、2022年にACLで優勝を果たした浦和。これまで鹿島とG大阪も制したことはあったが、3回という優勝回数は日本勢の中では最多だ。そんな浦和は6月からアメリカで開催されるクラブワールドカップに出場する。横浜FMと川崎Fが駒を進めているACLEファイナルに比べてまだ時間があるものの、世界を相手に戦うべく1試合1試合を着実に制していきたいところだろう。今節ホームに迎えるのは、2位に位置する京都。ラファエル・エリアスの活躍が話題を呼んでいる強敵だ。しかし、浦和も松尾佑介と渡邊凌磨が調子を上げているため、熱い戦いになることは間違いない。そんな両軍のサポーターが大声援を送るなか、浦和ボールで試合が始まった。
立ち上がりから互いに激しく攻め合うが、浦和が先制する。前半24分、右CKでマテウス・サヴィオがクロスを入れ、松尾佑介がシュートするも相手にあたって跳ね返る。しかし、そのこぼれ球を松尾が再度蹴り込むと、ゴール右下に吸い込まれた。この得点で、松尾は2試合連続得点となる。1-0で浦和がリードのまま後半に折り返すが、55分にエリアスがペナルティエリア中央から放ったシュートで同点に追いつかれてしまう。ホームで負けるわけにはいかない浦和もさらにギアを上げると、その6分後に再びリードに成功。61分、サミュエル・グスタフソンからのパスを受けた渡邊凌磨が左足を振り抜き、相手GKを交わしてゴール右下に突き刺した。その後は1点リードを守り抜き、2-1で浦和が白星を獲得。今季初連勝を遂げ上昇気流に乗った浦和は、次節横浜FMと対戦する。
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