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La reine de l'année 2018 est Aichi Dione ! Un commandement brillant, de jeunes lanceurs et des larmes d'as.

Les 7 et 8 octobre, l'équipe féminine de baseball professionnelle a organisé la Japan Series Queen Finals au stade municipal de Kawaguchi, où la 1ère place de la saison régulière Kyoto Flora (1 victoire d'avantage) et la 2e place Aichi Dione se sont affrontées. Aichi Dione, qui a remporté le premier match le 7 7-0 et le deuxième match le 8 3-1, a disputé le dernier "Gekokujo" de l'ère Heisei et est devenue la reine de l'année. C'était la deuxième année consécutive que l'équipe de la 2e place de la saison battait la 1ère place du match de championnat, après Saitama Astraia l'année dernière, et pour Aichi Dione, c'était la première fois depuis 2016 de remporter le championnat annuel.

Icône 19441337 1436670123094269 1330815580 nSen grand arbre | 2018/10/11

ターニングポイントは京都とのダブルヘッダー

今季の女子プロ野球はヴィクトリアシリーズ(リーグ戦)40試合、ティアラカップ(トーナメント戦)2試合を合わせた全42試合でシーズンを争った。 そのうち上位2チームが日本シリーズ女王決定戦への出場権利が与えられる。
愛知ディオーネはシーズン残り3試合の時点で2位の埼玉アストライアを2ゲーム差で追いかける3位という苦しい展開。その上、里綾実投手が負傷するアクシデントにも見舞われ、エースを欠いた状態でシーズン最終盤を戦うことになった。

しかし、9月23日にダブルヘッダーで行われた対京都戦で2連勝。勢いそのままに女王決定戦進出を賭けた大一番、“10.1一宮決戦”埼玉との直接対決も制し、シーズン最終戦で順位を逆転した。


愛知の碇美穂子監督は「あの(京都との)ダブルヘッダーが全てでしたね。今シーズンのキーになる試合だと話していましたし、それがあったから相手(京都)も女王決定戦でディオーネとやるのは嫌だなと思っていたんじゃないですかね」とシーズン最後の京都との2試合をターニングポイントとして挙げている。
 


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女王獲得後のインタビュー(左から碇監督、三浦由美子キャプテン、小原投手)

若手投手の台頭と碇監督の先を見据えた名采配

今年のディオーネは三浦由美子キャプテン曰く、「守備のチーム」。そしてそれを支えたのは若手投手の台頭だろう。

まず、4月21日にレイア(育成球団)からの昇格組、松谷比菜乃投手がプロ初勝利。松谷投手はこれまでにリーグトップの8勝を挙げており、今年のディオーネ投手陣に必要不可欠な存在だったといえる。


女王決定戦第1戦に先発し、5回無失点の好投を見せたのは2年目の堀田ありさ投手。W杯に里投手が派遣される中、先発した8月20日の対埼玉戦で5回までノーヒット、6回1失点の快投でプロ初勝利を挙げるとその後勝ち星を3つまで伸ばして、エースがいないチームを支えた。防御率は京都・小西美加投手に次いでリーグ2位の1.92を記録している。

女王決定戦第2戦で3回無失点の好投を見せ、白星を挙げた小原美南投手はレイアアカデミー(練習生)出身で9月23日の対京都戦(2試合目)に3回から登板すると5回無失点でプロ初勝利。堀田投手と同じくこれまでに3勝を挙げている。
ロングリリーバーとして登板する機会が多く、3勝はいずれも2番手で登板して3回以上投げて記録したもの。早めの投手交代という采配のカードを増やす存在として碇監督を大きく助けた。
その他にも女子プロ野球最速・128km/hを記録した森若菜投手や元日本代表左腕・笹沼菜奈投手など若い投手の活躍が目立ち、彼女たちなくして今年の愛知の年間女王獲得はなかっただろう。  

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選手自身に考えさせる野球を心がけてきたという碇監督

一方で投手陣の大黒柱である里選手は抑えなど、リリーフとして起用される場面が多くなった。 碇監督はそのことについて、「若手選手を育てる時間をつくる」意味合いがあったという。
W杯イヤーである今年、里投手は日本代表に選出され、チームを離脱することがほぼ確実。そうなった場合、若手投手に頼る場面が必ず来る。目先の勝ちだけではなく、碇監督はシーズン通した戦いを見据えて里投手の配置転換に踏み切った。


「その時は正直負けるのも覚悟の上でやっていました。でも結果こうして勝つことができたので、失敗を恐れず選手を信じてよかったなと思います。」

実際、W杯から戻った里投手が怪我で離脱してからも経験を積んだ若手投手陣は大事なシーズン終盤できっちり結果を残している。
 


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悔しいシーズンとなった里投手

涙を浮かべたエース。悔しさはジャパンカップで晴らす。

2年ぶりの年間女王獲得の歓喜の輪の中で素直に喜べず、どこか晴れない表情を浮かべる選手が1人。他でもない里綾実投手である。
これまで数々のタイトルを掴んできた先発完投型のエースとしてはW杯離脱期間があったにせよ、シーズン4勝という結果には納得がいっていないはずだ。勝ち星は昨シーズンの11勝から大きく減り、完投試合数も12から4になった。この試合は私に任せろ、と言わんばかりの投げっぷりが魅力の彼女からすると“らしくない”数字だ。

そして何より、個人成績以上にチームの大事な時期に貢献できなかったことに対する悔しさが大きい。取材中に溢れ出た涙が里投手の今年の苦しみを物語る。

「チームが2位を争っている中で怪我してしまって…これまでプロに入ってから結果にこだわってやってきましたがプレーで貢献できず、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも自分がいなくてもチームを若いピッチャーが支えて頑張ってくれて、その成長した姿を見て頼もしかったですし、私も負けていられないと思いました。」


ただ、試合に出られなくても自分にできることはしてきた。過度なプレッシャーを与えないために多くは語らないものの、主に緊張している先発投手に対して声かけをしてきたと話す。どのような形でもチームに貢献しようとする姿勢はさすがである。

左脇腹の筋断裂はほぼ完治。「怪我はよくなったので、シーズン終盤に投げられなかった悔しさをジャパンカップにぶつけたいと思います!」と最後は前を向いた。  

今年の女子野球も残すはプロ・アマが女子野球日本一の座を争うトーナメント戦、ジャパンカップのみとなった。リーグ戦1位ながら女王の座を逃した京都、あと一歩のところで女王決定戦に進出できなかった埼玉、そしてリベンジに燃えるエースを擁する年間女王の愛知。
それぞれ強い想いを持って大会に臨むプロ3球団に加え、打倒プロに燃えるアマチュア強豪チームによる2018年最後の女子野球頂上決戦からも目が離せない。

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【取材・写真=森 大樹】


第8回女子野球ジャパンカップ
日程:2018年10月26〜28日
場所:わかさスタジアム京都
詳しくは女子プロ野球リーグHPへ→https://www.jwbl.jp/