L'actuel ligueur mongol Takuya Watanabe parle de l'équipe nationale mongole
日本代表の2022年ワールドカップに向けたアジア2次予選の試合が10月10日(木)に開催される。相手はモンゴル代表だ。モンゴルと言えばモンゴル相撲をはじめ相撲が強いイメージがある。どんなサッカースタイルなんだろうか?現在モンゴルリーグでプレーしている渡邉卓矢選手にモンゴルのサッカーについて話を聞いた。
Koike Kikuchi
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2019/10/07
――モンゴルではどのくらいプレーしていますか?
渡邉:はじめてプレーしたのが3年前で1シーズン在籍しました。その後にハーフシーズンのみプレーし、現在もハーフシーズンの契約でプレーしています。現在の所属チームがモンゴルでは3チーム目となります。
――まずはモンゴルリーグについて教えてください。寒い時期は最低気温が-30度などになり、サッカーが出来ないと思いますが。
渡邉:リーグは4月から10月で、今年は11月までです。 9月から寒くなってくるんですよ。一昨日(10月2日)から雪が降っています。
5月、6月は暖かいのですが、10月中旬くらいから最低気温がマイナスになり、今の気温は最低でー8度くらいです。1日の中で寒暖の差が激しいんです。
寒い時期は室内でのフットサルリーグがあり、そこでプレーする選手も多いです。
――モンゴルでプレーして苦労したことや日本のサッカーとの違いを教えてください。
渡邉:選手の協調性は日本と比べると乏しいです。団体競技よりも個人競技が強いイメージです。
モンゴルは相撲やレスリングなどが強く、個人の能力は高いですし、体格も良いのでフィジカル面では、すごくアドバンテージがあります。チームワークはまだまだ改善すべきだと感じています。
――どのあたりが改善点ですか?
渡邉:縦に自分で仕掛けた結果、相手に取られてしまってカウンターを受けたりすることが多々あります。相撲やレスリングと同様に1対1は戦うもの、仕掛けるものというお国柄なのかもしれません。
――私は約6年前にモンゴルリーグのチームの練習に参加しましたが、大柄な選手なのに足が速かったりと身体能力がすごく高いイメージがあります。
FIFAランキングは低いですが、皆さんが想像してるよりも、モンゴルのサッカー選手の身体能力は高いような気がしますが、いかがですか?
渡邉:今のチームメイトにナランボルトという選手がいますが、彼のフィジカル能力は凄く高いです。
身長もありフィジカルも強く、足も速い。得点のにおいがする選手です。Jリーグにはいないタイプで、良くいえばルカク(ベルギー代表)みたいなイメージです。
吉田麻也選手などの日本のディフェンスラインとの戦いは楽しみです。日本戦では、縦に1発ロングボールを蹴って、ナランボルトに当てて、事故を起こす様なサッカーをしそうな気がします。
――モンゴルの選手の身体能力の高さはわかりましたが、足元の技術はいかがですか?
渡邉:足元の技術も上がってきていると思います。特にフットサルが上手なんですよ。U23のモンゴルフットサル代表は強いと聞いています。ただサッカーになるとボールを持ち過ぎるきらいもあるとは思います。
――サッカーのモンゴルリーグに所属するモンゴル人選手はプロなんですか?
渡邉:プロ契約とアマチュア契約が混在していると思います。外国人選手はプロ契約だと思います。
今年の外国人枠の選手は日本人選手が多いんですよ。昨年はアフリカ系の選手が多かったですが、協調性に欠けていることが多いみたいで、勤勉な日本人が評価されたのか日本人選手が今年は多いです。
――これまで渡邉さんがプレーしていたタイ、ネパール、カンボジアのリーグと比べてモンゴルリーグはプレーしやすいほうですか?
Watanabe:個人的にはモンゴルが1番難しいです。東南アジアでは得点に絡める選手の需要が多いですが、モンゴルは危機管理能力がある選手や、バランスを取れる選手の需要があるように感じています。
フィジカルが優れている上に、若手の育成にも力を入れているので、テクニックがあったり、ボールポゼッションなども覚えてきている選手が多くレベルが上がっている気がします。
ーー今のモンゴル代表監督は日本での指導経験があるんですよね?
渡邉:代表監督はドイツ人で、国見高校と京都サンガでの指導経験があり、フィリピン代表の監督経験もあります。日本語も話せて、一緒に食事にも行ったことありますよ。
その為、指導は育成年代も含めて日本式だと思います。ボールを大事にして、元々あるフィジカル能力とポゼッション能力を融合できたら面白いチームになると思います。
――モンゴル代表の知っている選手について教えてください。
渡邉:チームメイトで今のモンゴル代表なのは、先ほど話したナランボルト、トゥルー(ディフェンダーで代表の元キャプテン)、GKの計3人です。
トゥルーは、対人能力が高く攻撃も大好きな選手です。仮にモンゴル代表が先に失点をして点を取りに行くことになった場合は、どんどん彼も攻撃に上がると思います。英語とロシア語が話せるクレバーな選手でもあります。
――10月10日の日本代表VSモンゴル代表の予想スコアは?
渡邉:日本が勝つとは思いますが、1~2点をモンゴル代表が取ることを期待しています。3-1で日本代表の勝利。とりあえずモンゴルに1点取って欲しいなという気持ちから3-1です。
モンゴルは2次予選に出たのも今回が初めてですし、頑張って欲しいです。
――モンゴルで生活していて大変なことは?
渡邉:食事ですね。羊肉があまり得意ではないんです。日本料理屋や韓国料理屋もあるので助かっています。
冬は経験してないですが、シーズン中も寒くなりますし、なにより乾燥がきついです。本当にカラカラです!乾燥してるとウイルスも飛びやすく、体調を崩したこともありました。
――日本代表もモンゴルで試合をする際は大変なこともありそうですね。
渡邉:アウエーの試合は3月31日なんで、雪が降っている可能性があるのと、人工芝のピッチの難しさがあるはずです。あとはやはり乾燥ですかね。
――ギアの話も聞かせてください。モンゴルの選手はどんなスパイクを履いていますか?
渡邉:みんな代表の遠征などで海外に行った際に買うみたいです。合わせて3年くらいモンゴルにいますが、サッカーショップを見たことがないです。偽物と言いますか、コピー商品は売ってますが。。
――代表じゃない選手はどうやってスパイクを購入しているんですかね?
渡邉:代表選手に買ってきてもらったり、コピー製品を国内で買っていると思われます。
――良いスパイクを履ける環境づくりも大切ですね。
渡邉:今もプレーしていて縁があるモンゴルですので、スパイクに関しても何かしら協力できたらと考えています。
写真提供:渡邉卓矢
表紙写真&1枚目の写真:菊池康平
渡邉:はじめてプレーしたのが3年前で1シーズン在籍しました。その後にハーフシーズンのみプレーし、現在もハーフシーズンの契約でプレーしています。現在の所属チームがモンゴルでは3チーム目となります。
――まずはモンゴルリーグについて教えてください。寒い時期は最低気温が-30度などになり、サッカーが出来ないと思いますが。
渡邉:リーグは4月から10月で、今年は11月までです。 9月から寒くなってくるんですよ。一昨日(10月2日)から雪が降っています。
5月、6月は暖かいのですが、10月中旬くらいから最低気温がマイナスになり、今の気温は最低でー8度くらいです。1日の中で寒暖の差が激しいんです。
寒い時期は室内でのフットサルリーグがあり、そこでプレーする選手も多いです。
――モンゴルでプレーして苦労したことや日本のサッカーとの違いを教えてください。
渡邉:選手の協調性は日本と比べると乏しいです。団体競技よりも個人競技が強いイメージです。
モンゴルは相撲やレスリングなどが強く、個人の能力は高いですし、体格も良いのでフィジカル面では、すごくアドバンテージがあります。チームワークはまだまだ改善すべきだと感じています。
――どのあたりが改善点ですか?
渡邉:縦に自分で仕掛けた結果、相手に取られてしまってカウンターを受けたりすることが多々あります。相撲やレスリングと同様に1対1は戦うもの、仕掛けるものというお国柄なのかもしれません。
――私は約6年前にモンゴルリーグのチームの練習に参加しましたが、大柄な選手なのに足が速かったりと身体能力がすごく高いイメージがあります。
FIFAランキングは低いですが、皆さんが想像してるよりも、モンゴルのサッカー選手の身体能力は高いような気がしますが、いかがですか?
渡邉:今のチームメイトにナランボルトという選手がいますが、彼のフィジカル能力は凄く高いです。
身長もありフィジカルも強く、足も速い。得点のにおいがする選手です。Jリーグにはいないタイプで、良くいえばルカク(ベルギー代表)みたいなイメージです。
吉田麻也選手などの日本のディフェンスラインとの戦いは楽しみです。日本戦では、縦に1発ロングボールを蹴って、ナランボルトに当てて、事故を起こす様なサッカーをしそうな気がします。
――モンゴルの選手の身体能力の高さはわかりましたが、足元の技術はいかがですか?
渡邉:足元の技術も上がってきていると思います。特にフットサルが上手なんですよ。U23のモンゴルフットサル代表は強いと聞いています。ただサッカーになるとボールを持ち過ぎるきらいもあるとは思います。
――サッカーのモンゴルリーグに所属するモンゴル人選手はプロなんですか?
渡邉:プロ契約とアマチュア契約が混在していると思います。外国人選手はプロ契約だと思います。
今年の外国人枠の選手は日本人選手が多いんですよ。昨年はアフリカ系の選手が多かったですが、協調性に欠けていることが多いみたいで、勤勉な日本人が評価されたのか日本人選手が今年は多いです。
――これまで渡邉さんがプレーしていたタイ、ネパール、カンボジアのリーグと比べてモンゴルリーグはプレーしやすいほうですか?
Watanabe:個人的にはモンゴルが1番難しいです。東南アジアでは得点に絡める選手の需要が多いですが、モンゴルは危機管理能力がある選手や、バランスを取れる選手の需要があるように感じています。
フィジカルが優れている上に、若手の育成にも力を入れているので、テクニックがあったり、ボールポゼッションなども覚えてきている選手が多くレベルが上がっている気がします。
ーー今のモンゴル代表監督は日本での指導経験があるんですよね?
渡邉:代表監督はドイツ人で、国見高校と京都サンガでの指導経験があり、フィリピン代表の監督経験もあります。日本語も話せて、一緒に食事にも行ったことありますよ。
その為、指導は育成年代も含めて日本式だと思います。ボールを大事にして、元々あるフィジカル能力とポゼッション能力を融合できたら面白いチームになると思います。
――モンゴル代表の知っている選手について教えてください。
渡邉:チームメイトで今のモンゴル代表なのは、先ほど話したナランボルト、トゥルー(ディフェンダーで代表の元キャプテン)、GKの計3人です。
トゥルーは、対人能力が高く攻撃も大好きな選手です。仮にモンゴル代表が先に失点をして点を取りに行くことになった場合は、どんどん彼も攻撃に上がると思います。英語とロシア語が話せるクレバーな選手でもあります。
――10月10日の日本代表VSモンゴル代表の予想スコアは?
渡邉:日本が勝つとは思いますが、1~2点をモンゴル代表が取ることを期待しています。3-1で日本代表の勝利。とりあえずモンゴルに1点取って欲しいなという気持ちから3-1です。
モンゴルは2次予選に出たのも今回が初めてですし、頑張って欲しいです。
――モンゴルで生活していて大変なことは?
渡邉:食事ですね。羊肉があまり得意ではないんです。日本料理屋や韓国料理屋もあるので助かっています。
冬は経験してないですが、シーズン中も寒くなりますし、なにより乾燥がきついです。本当にカラカラです!乾燥してるとウイルスも飛びやすく、体調を崩したこともありました。
――日本代表もモンゴルで試合をする際は大変なこともありそうですね。
渡邉:アウエーの試合は3月31日なんで、雪が降っている可能性があるのと、人工芝のピッチの難しさがあるはずです。あとはやはり乾燥ですかね。
――ギアの話も聞かせてください。モンゴルの選手はどんなスパイクを履いていますか?
渡邉:みんな代表の遠征などで海外に行った際に買うみたいです。合わせて3年くらいモンゴルにいますが、サッカーショップを見たことがないです。偽物と言いますか、コピー商品は売ってますが。。
――代表じゃない選手はどうやってスパイクを購入しているんですかね?
渡邉:代表選手に買ってきてもらったり、コピー製品を国内で買っていると思われます。
――良いスパイクを履ける環境づくりも大切ですね。
渡邉:今もプレーしていて縁があるモンゴルですので、スパイクに関しても何かしら協力できたらと考えています。
写真提供:渡邉卓矢
表紙写真&1枚目の写真:菊池康平